イタンキ浜は、日本の渚100選に指定されている風光明媚な砂浜です。清々しい磯の香と潮騒が心地よ
く響く浜の一角で、ハマエンドウが一斉に花を咲かせ始めています。例年に比べて早い開花、ハマエンドウ
の花が咲くと、季節は初夏へと移り始めます。
浜の後方には、80m前後の断崖がそそり立つ。足を踏み入れる事が出来ない場所で、ヤマツツジが花を
咲かせています。
エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)の花が潮風に花びらをなびかせる。イタンキ浜の海岸段丘は、貴重な在来種
のタンポポの自生地です。
※ 近ごろ、タンポポを見つけると花を裏返しにしてみたくなる。すっかり、変わった癖が身についてしまい
ました。花を束ねる苞の反り返りを確認、タンポポの在来種探しにすっかりはまっています。
ハマナスも、例年に比べて早い開花です。浜には、大小あわせて5ヶ所ほどの群落がある。あと数日たつ
と、ほのかに甘い香りにつつまれます。 ハマニガナは、初夏から夏にかけて浜を彩るキク科の海浜植物です。群落をつくらず、ちょこん・ちょこん
と鮮やかな黄色の花を咲かせています。
イタンキ浜は、鳴き砂海岸としても有名。砂に多くの石英の結晶体が含まれ、乾燥した砂の上を靴底を擦る
ように歩くと、キュッ~キュッと砂が音を発する。
イタンキ浜は東側から西側まで1.7Kmほどの砂浜海岸です。一方、西側と東側の浜は、同じ浜とは思え
ないほど異なる景観を見せる。特に、西側の浜の後方には、標高130mほどの断崖がそそり立っています。