グリーンフォレスト (歳時日記)

近隣の自然が織りなす、春夏秋冬の風景
と庭で育てる草花の今を発信しています。
 

エンルムマリーナ室蘭

2014年06月08日 | coffee break;(etc )



 「エンルムマリーナ室蘭」の海側に立つと、目の前に 港の入口に浮かぶ大黒島を前景に対岸の景
観が広がりま
す。
 エンルムマリーナは、陸に約140隻、海上に50隻ほどのプ レジャーボートのキープハーバーです。
さらに、センターハウス内には、港湾研修設備や海洋関連の展示ルームが備わっています。



 ロビーに一歩足を踏み入れると、小型ヨットのモニュメントが出迎えてくれる。一挙に、海洋施設の
中に導かれたような雰囲気になります。


※、センターハウス内の展示室では、「世界の貝殻展」が開催されています。



 陳列ケース内には、数えきれないほどの国内各地は元より世界各国から集められた貴重な貝殻
や、珍しい貝殻が展示されています。その中で、特に興味を抱いた貝殻です。
 「天使の翼」は、貝殻の表面に精巧な彫刻を施したような美しい模様が特徴的。英名でも「Angel
wing」と呼ばれるアメリカの南部からブラジルの海域で生息する貝です。
 



 ヒオウギガイ(緋扇貝)は、房総半島から沖縄方面の海域に生息している貝です。本州方面の方々
は見慣れてい
るかと思いますが、道内では全く見かけない貝です。このように、同じ個体でありながら
色彩の豊かさに目を見張ります。



 クレナイガンゼキボラ貝。立体的な突起に包まれ白色の外殻と、光沢のある淡いさくら色の殻口が
とても美しい貝です。貝のコレクターではありませんが手に入れたくなる貝です。生息地は、北アメリカ
~中南米の太平洋側の海域です。
 ※ 名札には、コセンジュガイと表記されていますが、後方の名札に書かれている貝名クレナイガンゼ
 キボラとして記事を投稿しています。




 リュキュウアオイガイ(琉球葵貝)。薄黄色のハート形の愛らしい貝ですが、貝の名前にアオイガイ
と付いているのは、葵の葉を連想させる事からのようです。
 この貝を一目見た時・・・、生地に卵黄とバターをたっぷり練り込み焼き上げた洋菓子のように見えて
しまいました。




 センターハウスの2階からの眺望です。今日も朝から霧雨が降り続く。間もなくしますと当地を含む
北海道の南西部の地域では、本州方面に停滞します梅雨前線の影響を受けます。結果、本州方面の
梅雨とは異なりますが、似たような天候の「蝦夷梅雨」の季節が訪れて来ます。

コメント (6)
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霧に煙る・・・

2014年06月06日 | 室蘭の景色



 朝から街全体が乳白色の霧に包み込まれる。このところ晴天で気温の高い日が続いていましが、
 今日は一転。日中の最高気温は16℃止まり、平年並みの陽気に戻りました。 画像は、NHK室蘭
 放送局前から霧に煙る市街地の風景です。





 放送局の道路際で目にとまる。確かな花名は分かりませんが、花の形と萼の部分が袋状である事
から、我家でも栽培しているナデシコ科シレネの仲間かと思います。




 市街地から離れたプレジャーボートの船溜。陸揚げされたボートの後方には、絵鞆半島を背に家々
が建ち並ぶ。
半島を乗り越して来た霧が、家並みを霞めながら流れて行きます。

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絵鞆半島を縦走・・・

2014年06月05日 | 室蘭の景色



 心地よい初夏の風が流れるマスイチ浜展望台からの眺めです。一帯には、100mほどの断崖絶壁が
 連なっています。地名に付く「浜」、何故かと思われるでしょうが崖を80mほど下ると、小さな浜がある事
 が地名の由来です。
マスイチ浜は、室蘭八景の一つ市内屈指の風光明媚な景勝地です。
  ※ ピカノカは、アイヌ語で『美しい』・『形』を意味します。道内には、アイヌ語の地名が多く、その由来と
  な
る雄大な地形が自然と共に実存しています。
 
  それらに基づき、市内では マスイチ浜を始め4か所が「名勝ピカノカ絵鞆半島外海海岸」として平成24
   年に国が
定める景勝地に指定されました。





 



 マスイチ浜第2展望台の100mほど直下に、ローソク岩が海から突き出る。海底の地形と太陽光が
影響しあうのでしょうか、時間の経過に連れて海面が神秘的な色合を見せてくれます。





 海からそそり立つ断崖でセンダイハギ(先代萩)が、黄色の花を咲かせています。センダイハギは初夏
から夏にかけて、太平洋側の海食崖などに自生するマメ科の多年草です。








 ハルカラモイは、両側の断崖絶壁がU字型に海まで迫る。その中央に噴火湾の大海原を望む景勝地で
す。
 さらに、左側の断崖の中腹はヤマツツジの自生地。新緑の木々を背景に、荒々しい岩肌とヤマツツジとの
コントラストが鮮やかに目に飛び込んで来ます。








 絵鞆半島を縦走する道路の両脇には、樹木が鬱蒼と生い茂る。緑のトンネルの中を行く木漏れ日の道
です。





 絵鞆岬は絵鞆半島の最西端。展望台に立つと、噴火湾の大海原が目の前に広がります。視界が良け
れば、北の方角に活火山の有珠山や羊蹄山、噴火湾を隔てた対岸には駒ヶ岳などの大パノラマが望めま
す。岬は、室蘭八景にも選ばれている景勝地です。




 展望台の駐車場から、住宅地越しに眺める港内や市街地方面の眺望です。半島の画像だけを見てい
ますと自然
の真っ只中のように感じられると思います。このように絵鞆半島の直ぐ内側には、街並みが広
がっています。
下の画像は、岬を後にした坂道の途中、高台から望む絵鞆漁港や白鳥大橋方面の光景で
す。

コメント (2)
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初夏のイタンキ浜

2014年06月03日 | 室蘭イタンキ浜



 初夏の季節を迎えたイタンキ浜の光景です。ゆるやかに潮風が浜に流れ、清々しい磯の香が漂う。
イタンキ浜は、日本の渚100選に指定されている風光明媚な砂浜海岸です。
 さらに、鳴き砂海岸としても有名な浜です。砂に多くの石英の結晶体が含まれ、乾燥した砂の上を靴
底を滑らすように歩くとキュッ・キュッと砂が音を奏でます。
 ※ 鳴り砂海岸は全国に30ヶ所余り、ただ、浜に隣接するように大規模の工場群や市街地がある場
 所での鳴り砂海岸は、国内ではイタンキ浜だけのようです。
   砂に不純物が多く含まれると音がしなくなります。鳴り砂海岸は「自然環境のバロメータ」、定期的
 に市民が参加して浜の清掃が行われています。





 浜の後方に広がる海岸段丘の草原で、初夏の野花エゾカンゾウ(蝦夷甘草)が花を咲かせ始めて
 います。
  道内では、エゾカンゾウに良く似たエゾキスゲも自生しています。両草の違いは、エゾカンゾウの花
 は橙色系、エゾキスゲは薄黄色の花を咲かせます。何れしても見分け方が少々、困難な植物です。



 先日、開花を始めたハマエンドウの画像を投稿しましたが、今、浜の土手を埋め尽くす様に満開に
花を咲かせています。





 太平洋の大海原から打ち寄せる波が、浜に心地よい潮騒を響かせる。遥か彼方に目を向けると、
水平線が海と空を隔てるように限り長く線を描く。



 

 エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)が、浜に続く海岸段丘で花を咲かせています。イタンキ浜の海岸段丘は
貴重な在来種のタンポポの自生地です。









 浜に大量のコンブが打ち上がる。沿岸は岩礁地帯、コンブ・ワカメなどの海藻が豊富な海域です。
「室蘭イタンキ昆布」は、程よい肉厚と大きさで使いやすく味も抜群な海の幸です。

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洞爺湖から流れ下る清流

2014年06月02日 | 室蘭の景色



 洞爺湖は、支笏洞爺国立公園の一角。カルデラ湖としは、国内で3番目に大きな湖です。特に、陽射し
の射し方によって湖面の色を様々に変化させます。周囲を山々に囲まれていながら開放感が漂う湖です。



 洞爺湖の湖畔から、山頂付近に残雪を抱く羊蹄山の眺望です。湖畔から直線距離で30kmほど離れる
羊蹄山は、標高1893メートルの円錐形をした美しい山です。







 壮瞥滝は落差18m、幅7mほど。水量がとてつもなく多く、流れ落ちる滝水が ごうごうと流水音を轟か
せる。さらに、
岩盤に打ち砕かれた滝水が飛沫となり高く舞い上がる。規模は大きくありませんが、清涼感
みなぎる滝です。


 




 滝の直近までは、古木が鬱蒼と生い茂るマイナスイオンが溢れる道を行く。道脇で、固い岩盤の川床を
滑るように清流が流れ下って行きます。



 コンロンソウは初夏を飾る野花です。清流沿いの道端で清楚な花を咲かせています。独特の花名は、
中国の崑崙山に雪が降り積もっている様子に由来するという。

コメント (2)
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