ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

忘れ物を届けに

2007年12月28日 | 個人的な話

Photo_2 彼は、若くに父親をガンでなくしたが独力で大学を卒業した。その大学の学費を得るためにアルバイトをしていた先でそのまま就職することとなる。その彼が、クアトロの父の前の勤め先の先輩である。
苦労人とはこういう人をいうのだろうと思う。クアトロの父を含めて多くの人が彼に何かしらお世話になっている。彼自身、人の面倒を見るのが好きなのだろう。もっぱらクアトロの父などは、彼のその性格に甘えているばかりだった。その彼が今、病床にある。
彼が、前回入院したときに
「退院したらうちのと美味しいワインというのを飲みたいな」
「美味しいワインっていうのはどういうものを云うんだ」
クアトロの父は
「そうだね、その美味しいワインは僕がプレゼントするよ」
と約束した。
その約束を実行する機会が無いまま、また病床に付いた彼に今日約束のワインを届けた。良くなってご夫婦でそのワインを楽しんで欲しいと切に願っている。

コメント
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