ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新着ワイン~ランゲ・ネッピオーロ

2014年11月16日 | ワインの話

イタリアワインの王様と云われるバローロなるものがある。
クアトロの父がワイン修行時代の数十年前のバローロは、価格は確かに王様格だったが、クアトロの父には美味しいワインとは思えなかった。
鴨のオレンジ煮とは最高の相性なのだとか、リゼルバともなると素晴らしいのだとか紹介され、実際に鴨のオレンジ煮とバローロ・リゼルバを試したこともあるが感動は無かった。
しかし、当時のクアトロの父はそれを発言する自信がなかった。
王様は裸でも、純粋無垢な少年では無かったクアトロの父は「王様は裸だ」とは云えなかった。
今思うと当時のバローロの品質には問題があったと思う。
そして現在のバローロは優れた新鋭の作り手が現れ、ワインの王様の輝きをみせている。
そのバローロはランゲ地方のバローロ村でネッピオーロというブドウ100%で作られたものだ。
バローロ村以外のものは、ランゲ・ネッピオーロと呼ばれる。
このランゲ・ネッピオーロにも、身を隠したような王様がいる。
江戸時代ならば、王様ではないが、暴れん坊将軍吉宗こと“しんさん”のようなものか。
いやかなり違うたとえだったか。
とにかく、ランゲ・ネッピオーロと名乗るワインには、ワインの王様バローロに負けない品質で価格の安いものがある。
そのひとつがクアトロ新着のカッシーナ・チコのランゲ・ネッピオーロだ。
飲み進めていくと、
「余の顔を見忘れたか」
「はは、申し訳ありません」
と云った具合になるとかならないとか。
成敗されないように、ありがたく飲んでみよう。
さらに、王様に捧げる今日のおすすめは、「瑞穂牛シンシン」「瑞穂牛ザブトン」と云う希少な部位のステーキだ。

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