ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ゴジラ対キンメダイ

2014年11月04日 | 映画の話

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クアトロの父とゴジラは同い年である。
コジラには特別な愛着を持つクアトロの父だ。
1954年作品「ゴジラ」は日本映画の金字塔であろう。
この作品のオキシジェンデストロイヤーを発明した芹沢博士の物語も悲しい。
博士は原爆や水爆に匹敵するオキシジェンデストロイヤーを発明してしまった。
これは、水に溶かすと水中のものを全て酸化させてしまう。
この薬を数滴水槽に入れるとポリデントのように泡が出て水中の魚などは骨だけになってしまうのだ。
この薬を発明してしまった博士は、密かに心寄せる女性恵美子にだけその発明を打ち明ける。
しかし恵美子には別に恋人がいた。
その恋人は日本国民を苦しめるゴジラを退治したいと考えていた。
恵美子は、このオキシジェンデストロイヤーの秘密をその恋人に打ち明けてしまう。
芹沢博士は、罪もない人々を救うためにオキシジェンデストロイヤーの使用を認めた。
ゴジラを東京湾の中で、このオキシジェンデストロイヤーを使って撃滅する作戦が強行されることとなる。
そして、芹沢博士は自らも犠牲になり、ゴジラと心中することとなる。
この発明の設計図なども処分していた。
自らの死で、この発明が軍事に利用されないことを願ったのだ。
心寄せていた恵美子の幸せも考えていたのだろう。
同じような化学兵器の犠牲者であるゴジラとの心中は彼にとって本望だったのだろうか。
何とも悲しい物語なのである。
東京湾はゴジラを退治するためにオキシジェンデストロイヤーで汚染されてしまうが、60年後とても立派なキンメダイがクアトロに届いている。
オキシジェンデストロイヤーの犠牲になったゴジラも芹沢博士もこのキンメダイを祝福しているのだろうか。

コメント (1)
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