今日は納豆のパスタの注文が入りませんでした。スーパーの棚には納豆が復活しているようです。何とも、滑稽な話になりました。誰もがおかしいとは思っていたことでしょう。案の定なっとうダイエットはでっち上げだったようです。納豆を増産体制に入った業者は本当にお気の毒です。それにしても、急に大豆が生えてくる訳でもなく輸入量を増やすしかないわけで、国産大豆使用などと書いてある納豆業者が増産したらビックリですね。とんだ茶番劇ではありますが、どの業者がどんな対応したのか調べてみたいものです。
クアトロ家は納豆が大好きで、しょっちゅう食べています。クアトロが開店してからは、ママさんも忙しいので納豆に頼ることが頻繁です。この騒動で、納豆を食べていることがトレンドに乗っているようで嬉しかったものです。騒動が終わり暫く経てば、「また納豆か違う物も食べたいな」などと愚痴るのかもしれません。
伊丹十三監督の「タンポポ」は飲食業のものにとってみると実に面白い。クアトロ開店の準備の時も良く思い出した映画だ。「スーパーの女」も良く業界を調べている。この監督の世界はとても好きだ。ただひとつ見落としていた「静かな生活」を昨日DVDで見た。この監督の絶頂期の作品なのかなと思った。実に良く出来ている。
このところ、原作に負けてしまった映画ばかりに出会ってしまったが、これは違う。原作をみごとにこなして、さらに伊丹ワールドを作っている。久々に良い映画を見ました。
特に、各シーンの構図が映画的に良く出来ている。作品を通して絵日記で語る形を映像にしている感じだった。何気ないシーンにもかなり気を遣っているようだ。
もう新しい伊丹ワールドを見られないのは実に残念だ。
クアトロの今日の賄いは「ホッキ貝ときのこの和風スパゲッティ」である。バターとショウユを味付けに使っている。貝類にはこのバターとショウユが実に良く合う。とっても美味な賄いになった。「なっとう・あさり・きのこ」を食べたかったのだが納豆が品薄のため、今日のおすすめメニューに出ているホッキ貝を食してしまった。
それにしても、年始めから納豆が良く出る。あるある大事典で「なっとうダイエット」が放送される前から今年は売れていた。おせちに飽きたら納豆なのかと思っていたら、それ以後も出るのでやっとテレビで納豆が取り上げられたことを知った。男はこういう情報にうとい。その点、女性の反応は早い。放送の翌日にはスーパーから納豆が消えたらしい。スーパーも放送される食材の情報は事前に取得しているのだが、納豆がこれほどブレークするとは思わなかったようだ。
うちの奥さんも朝、テレビでお金が貯まる風水の話を聞いたとたんに、トイレの便座のフタをするようになった。それまでは、次に使う人がすぐ使えるように空けておけと云っていたのに・・・。とまどう父である。
宮部みゆきの長編「模倣犯」は実に面白かった。多分映画化は難しいだろうと思っていた。森田芳光監督の同名映画(2002)は見ない方が良いかもしれないと思いつつ、昨日DVDで見てしまった。予想通り、原作に負けていた。中井正広、津田寛治、藤井隆、山崎努と出演者は中々頑張っていると感じた。その点は監督の力量でもあるかもしれない。しかし、いかんせん原作は長すぎる。話をまとめるのは大変なことだったろう。原作自体が、登場人物それぞれの視点から物語を語る構成で、そこに面白さがあるのだが、「羅生門」のような短編ではない。とうとう最後は、喜劇的な締めくくりをしてしまう。さじを投げたかのような印象。特に、原作の人は性善説で解釈されるものかという問いかけも、投げ出されてしまった。主人公ピースはもっと悪魔的な人で最期まで描いてほしかった。
大林宣彦監督の「理由」(2004)のほうが、原作に忠実な点よく出来た作品だと思う。
クアトロの父は辛いものが苦手です。それでも辛いものは好きです。何を言っているのかわからなくなりましたが、苦手と嫌いは別だと言うことでしょうか。
今日は豊四季の中華屋さんへ出かけました。以前、「らーめんファイト」の審査に訪れて好印象のお店です。海老蕎麦が旨いのです。辛いもの好きのクアトロ・ママはまず「陳麻婆豆腐」を注文。激辛の麻婆豆腐で四川風です。辛くて美味しかったです。僕は辛いのが苦手なので、頭から汗をかきつついただきました。カシミールカレーをいただいているような味わいでもありました。お店の人に「これ美味しいですね」と声をかけると、「辛いけど美味しいですよね。私もこれが好きで普通の麻婆豆腐は物足りなくなります」との返事。そうですね、自分も好きとか云う受け答えは良いですね。