クアトロの父にも成人式はあったのです。もうはるか昔のようでもあり、ついこないだのような気もします。僕にとっての成人式は、正々堂々とタバコとお酒を飲める儀式ぐらいに思っておりました。今の人達はどんな気持ちで成人式を迎えているのでしょうか。テレビなどで、成人式の模様などを見ますが、今は女の人達が主役のファッション・ショーのようです。晴着を自慢する儀式のような感想です。その晴着を着た彼女をとりまく男性陣といった配置が見えます。まあ、それも平和で良いのかもしれません。
二十歳ごろの僕はお酒には弱い体質だったようです。ビールなどは、一口で真っ赤になっていました。かわいいものでした。しかし、ワインへの興味は飲食という仕事についたためか特別にあったようです。当時ワインなどはまだまだ特別なものでした。ある日、新聞にサントリーの頒布会の広告が載っていました。一年間ひと月に2本づつ世界のワインが送られてくる。これは、楽しそうと思い申し込みましたが、月に2本でも持てあましている状態でした。そこで、職場の友達も誘い一緒に飲んだ記憶があります。サントリーのシャトー・リオンなるワインのラベルなどを今だに大事にとってあります。しかし、当時から飲んだワインのラベルをストックしたりして、記録する習慣は今に役立っていると思います。ワインほど種類の多いお酒もないので、飲んだワインは何かしら記録にとどめていかないと覚え切れません。今は、ワインを職業にしたいと思えば学校へ行けば良い。本や資料を揃えれば良い。便利になりましたね。僕たちがワインを勉強するのに費やした時間と労力の数分の一で追いつかれ追い越されております。成人式からそんなグチに話は飛びました。