原作も読み、万全の態勢で「ダ・ヴィンチ・コード」の上映を待っていた。しかし、劇場へ足を運ぶことはかなわず、昨日DVDレンタルでの鑑賞となった。結果、劇場へ足を運ぶほどのものではなかったというのが、率直な感想だった。原作自体が、映画の脚本のような作りで、この映画化は難しいだろうとは思っていたが、案の定原作に忠実にならざるを得ないものだった。トム・ハンクスを使ったり、ジャン・レノを使ったりと映画会社の営業優先の作りも見え見えだ。ラストだけ、次回の「天使と悪魔」に気を使って変えているのも、会社サイドの要望か。しかし、言い換えると原作自体が、映画的に面白かったので、下手に変えるよりは良かったのかもしれない。長い話を上手にまとめたという点も評価すべきかもしれない。しかし、原作を読んでないと解らないことも多いのだろうと思った。
昨日ついにクアトロの秘密兵器の一部がベールを脱ぎました。
昨日も魚市場の品揃いは少なかった。クアトロ・シェフのお眼鏡にかなったのは、ソイと真鯛程度。夜には、ご常連のお客様がいらして、正月料理に飽きて新鮮なお魚を食べたいとのご要望。クアトロの面目にかけて対処しなくてはなりません。
そこで、鯛づくしコースのご提案。立派な真鯛一本をまるごと使ったメニューです。三名さまでのお召し上がりです。まずは、カブト焼き。そして、半身はお刺身です。ここで、クアトロの秘密兵器「鍋」の登場です。皆様、予想通りのブイヤベースでの登場の予定でしたが、急遽「タイしゃぶ」でデビューしました。お刺身をそのままか、タイしゃぶかで召し上がっていただきました。タイしゃぶは、オリーブ・オイル、こだわりの塩、パルミジャーノ・チーズをお出ししお好きなものをつけて試していただきました。以外とパルミジャーノ・チーズが美味しかったとのこと。そしてお刺身のほとんどをしゃぶしゃぶで召し上がったようです。箸の進み具合もとても良かったようです。残りの半身はグリルでお出ししました。そして、アラからとったスープで仕上げのリゾットです。これが何とも旨い。クアトロの父も厨房で味見させていただきました。コブ出汁も訊いてります。もう、クアトロはイタリアンなのか何なのか解らない状態です。しかし、お客様には満足していただけたようです。
イタリアも日本も海は繋がっているのです。新裏メニュー、ぜひご注文ください。クアトロ自信作です。
クアトロの父にも成人式はあったのです。もうはるか昔のようでもあり、ついこないだのような気もします。僕にとっての成人式は、正々堂々とタバコとお酒を飲める儀式ぐらいに思っておりました。今の人達はどんな気持ちで成人式を迎えているのでしょうか。テレビなどで、成人式の模様などを見ますが、今は女の人達が主役のファッション・ショーのようです。晴着を自慢する儀式のような感想です。その晴着を着た彼女をとりまく男性陣といった配置が見えます。まあ、それも平和で良いのかもしれません。
二十歳ごろの僕はお酒には弱い体質だったようです。ビールなどは、一口で真っ赤になっていました。かわいいものでした。しかし、ワインへの興味は飲食という仕事についたためか特別にあったようです。当時ワインなどはまだまだ特別なものでした。ある日、新聞にサントリーの頒布会の広告が載っていました。一年間ひと月に2本づつ世界のワインが送られてくる。これは、楽しそうと思い申し込みましたが、月に2本でも持てあましている状態でした。そこで、職場の友達も誘い一緒に飲んだ記憶があります。サントリーのシャトー・リオンなるワインのラベルなどを今だに大事にとってあります。しかし、当時から飲んだワインのラベルをストックしたりして、記録する習慣は今に役立っていると思います。ワインほど種類の多いお酒もないので、飲んだワインは何かしら記録にとどめていかないと覚え切れません。今は、ワインを職業にしたいと思えば学校へ行けば良い。本や資料を揃えれば良い。便利になりましたね。僕たちがワインを勉強するのに費やした時間と労力の数分の一で追いつかれ追い越されております。成人式からそんなグチに話は飛びました。
誰が成人の日を15日から変えたのだろう。8日が祝日だと正月からほとんど市場が開いていない。品物がない。クアトロは売る物が無くなってしまいました。今日も新しいお客様にたくさんいらしていただいた。昼からパニックになりました。夜はとうとう売る物が無くなり、早じまいさせていただきました。開店以来のパニックでした。満足なサービスが提供出来たか心配でなりません。しかし、たくさんの新成人が今日特別な日を送ったことでしょう。クアトロでも、成人のお祝いはありませんでしたが、お誕生日のお祝いなので使ってくれるお客様が多い。今日も何組かいらした。お店にとって特別な日に使っていただけるほど嬉しいものはありません。お誕生日でなくても、クアトロに来ていただいたお客様は全てが特別な日なのだという自覚をもってやらなくてはと今日は考え直しました。クアトロから見るとお客様は今日もたくさんの中の一人と考えてしまいますが、お客様はたくさんのお店から選んだ一軒なのですね。頑張ります。
今日は天気も良くお客様がたくさん来てくれた。プレス・テンと千葉ウォーカーの相乗効果によるものだろうか。今日の夜も忙しそうである。大変に嬉しいことだ。問題は、今日来てくれたお客様にまた来て頂けるかということだ。オテルド・ミクニの三国シェフが昔ラジオで話していた。「初めてのお客様を満足させることはやさしい。次に来ていただいた時にも感動させられるかが、レストランの難しいところ」その通りだと思う。今日も「また来ますね」とお客様に声を掛けていただいた。次にいらしていただいた時にもまた新しい美味しさを提供したいとおもっています。それにはやはり、季節感を取り入れていくことが大事なようです。そこで、昨夜もクアトロ親子は冬の新企画の開発に没頭しました。ご常連のお客様のアドバイスをいただきながらなにやら形が見えてきました。クアトロは2度3度と足を運べるお店をめざしております。
追記 クアトロの父は忙しいと嬉しくてブログにそのことを書いてしまいます。クアトロはいつも忙しいような印象をあたえているようです。普段はヒマな日が多いので、よろしくお願いします。