直前までベールに隠されていたクアトロのクリスマス・コース。
クアトロの父が選んだ食前酒は、「キール・インペリアル」
スパークリングワインにフランボワーズのリキュールを忍ばせた皇帝風カクテルである。
さて、クアトロ・シェフ渾身の料理が始まる。
前菜の一点目は、「サンダニエル産生ハムのムース、タスマニア産サーモンのムース、松阪牛のパテにフレッシュチーズの取り合わせ」
クアトロでは珍しい繊細な盛付けが楽しい前菜だ。
前菜の二点目は、「フォワグラと柿のソテーのサラダ仕立て」
フォワグラの濃厚な旨味と柿をソテーすることによる優しい甘みと酸味が絶妙だ。
魚料理は、「赤ヤガラとイトヨリのグリルにウニのソース」
赤ヤガラの繊細な旨味、イトヨリのふくよかな旨味、ウニのねっとりとした旨味、それらが素晴らしいハーモニーに見せるクアトロならではの魚料理である。
肉料理は、「前沢牛のローストビーフのグレービーソース」
口に入れると肉の旨味がジュワーと広がる絶品だ。前沢牛という素晴らしい肉に出会えたのは幸いである。
ここで、「ポルチーニのリゾット」が登場する。
イタリアの松茸と云われるポルチーニならではの深い旨味。その旨味が赤ワインを使ったリゾットのお米一粒づつを包み込む。お米を繋ぐのは、たっぷりのパルミジャーノチーズだ。前沢牛の余韻とともにたのしむには最高である。
仕上げは、さっぱりと「アラビアータかペペロンチーニのパスタ」
そしてクアトロのママによるデザートは、ミルク素材のアイスクリームにクリームチーズの王と云われるマスカルポーネのムース、茨城・八郷町からこだわりの完熟イチゴのコンビネーションだ。
食後は、コーヒーか紅茶で締めくくる。
これは、タニシ君の必死の捜査により明らかにされたクアトロ・クリスマス・コースの全容である。