○アドラー指揮ウィーン交響楽団(M&A)1953/4/8live・CD
これは前年のスタジオ録音に対するライヴ記録として初出だと思う。文字どおりライヴなりの出来で、1楽章冒頭からつんのめるような演奏が始まり、VSOらしい雑さと音色の美しさが生硬な書法の中に浮かび上がるような、まだこなれていない曲、演奏、そういったところだ。3楽章にいたっては木管ソロが揃って猛ダッシュを始め他のパートと乖離する。牧歌的に歌うシーンで何故???とも思うが、アドラーは現代指揮者らしくシェルヒェンのような緩急の極端な解釈を施しがちであり、ここではほとんど急で通しているような感じだから、この曲もそういう方向性に対する楽団の戸惑いが現れているというべきか。朴訥とした味わいはあるものの、それ以上のものはない。○にはしておく。
※2011/11/18の記事です
これは前年のスタジオ録音に対するライヴ記録として初出だと思う。文字どおりライヴなりの出来で、1楽章冒頭からつんのめるような演奏が始まり、VSOらしい雑さと音色の美しさが生硬な書法の中に浮かび上がるような、まだこなれていない曲、演奏、そういったところだ。3楽章にいたっては木管ソロが揃って猛ダッシュを始め他のパートと乖離する。牧歌的に歌うシーンで何故???とも思うが、アドラーは現代指揮者らしくシェルヒェンのような緩急の極端な解釈を施しがちであり、ここではほとんど急で通しているような感じだから、この曲もそういう方向性に対する楽団の戸惑いが現れているというべきか。朴訥とした味わいはあるものの、それ以上のものはない。○にはしておく。
※2011/11/18の記事です