湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

2018年10月12日 | Weblog
ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(SLS/ODEON)1930/10/15

軽妙なのはわかるが俊敏で驚いた。このスピードに対しフランスオケとしては実に機動性の高いところをみせている。ブラスをブカブカ吹かすようなひなびた表現もこの古い録音では気になるレベルまで聴こえてこないから、却って良い。まるでメンデルスゾーンの時代の曲のように、古風なロマンを振りまく無邪気な躍動、翳りあるものの貧弱な録音上ほぼそのように聴こえてこない響きを華麗にすかし、意外と上手い弦楽器の攻撃的な表現をトリッキーに動くブラスなどときっちりとりまとめる。幻想交響曲をふと思い浮かべる印象の曲として聴けた。アンゲルブレシュトとは違うなー。
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