コッポラ指揮パリ音楽院管弦楽団(gramophone/lys)
よく鳴る演奏でオケのレベルも高く(個性より)機能性が発揮され、昭和初期の当時は鮮烈な印象を与えたことだろう。くっきりと明解で、曲に解釈を加えず、楽器に勝手な表情を付けさせず(時代なりの奏法はある)、スコアを率直に音に変えた点、ほかにも似たようなスタイルの無名SP録音があるにはあるが、コントロールは大したもので、一定の評価を得ていたのは想像にかたくない。あまりに即物的で今の耳からすると「つまらない」のは仕方ないかもしれない。最後の切り方など、余韻も何もなく句読点を置くだけで、それはそれで個性的だが型通りの構成にはまっているだけだ。サウンド的には十分の演奏。
よく鳴る演奏でオケのレベルも高く(個性より)機能性が発揮され、昭和初期の当時は鮮烈な印象を与えたことだろう。くっきりと明解で、曲に解釈を加えず、楽器に勝手な表情を付けさせず(時代なりの奏法はある)、スコアを率直に音に変えた点、ほかにも似たようなスタイルの無名SP録音があるにはあるが、コントロールは大したもので、一定の評価を得ていたのは想像にかたくない。あまりに即物的で今の耳からすると「つまらない」のは仕方ないかもしれない。最後の切り方など、余韻も何もなく句読点を置くだけで、それはそれで個性的だが型通りの構成にはまっているだけだ。サウンド的には十分の演奏。