○ストコフスキ指揮アメリカ交響楽団?(DA:CD-R)1967/12/18live
アイヴズの4番の前プロだった模様。前衛的といっても、古いマニアには懐かしい、古いアンチは眉をひそめる、しかし現代の一般マニアには前時代的なくぐもりを含む前衛の響きやリズム構造よりも、更に時代を遡ったフランス系の香り、とくにミヨーの野心を灰汁抜きした、ストラヴィンスキーを換骨奪胎した、オネゲルをリスペクトした、ラテンの旋律(ぽいもの)、複リズム、新古典的な対位法が多用される、直感的に楽しい音楽と捉えられるものだろう。理知性で感情的なものを抑えようとしない中南米の作曲家特有の面白さである。何せ神話上の、象徴主義的な鳥を題としているのだから、具象的なものはあらわれないけれども、抽象性ばかりを強調することもできないのである。ビラロボは晦渋な作品も多く、これもそれが無いとは言えず演奏が娯楽的かつ色彩的に煽っている面も否定できないが、楽しい。精度もなかなかのものだが録音はDAにしてはまあまあという程度でホワイトノイズはちょっと耳障り。正規音盤としてはマーキュリーにドラティか何かのものがあったと思う。○。
アイヴズの4番の前プロだった模様。前衛的といっても、古いマニアには懐かしい、古いアンチは眉をひそめる、しかし現代の一般マニアには前時代的なくぐもりを含む前衛の響きやリズム構造よりも、更に時代を遡ったフランス系の香り、とくにミヨーの野心を灰汁抜きした、ストラヴィンスキーを換骨奪胎した、オネゲルをリスペクトした、ラテンの旋律(ぽいもの)、複リズム、新古典的な対位法が多用される、直感的に楽しい音楽と捉えられるものだろう。理知性で感情的なものを抑えようとしない中南米の作曲家特有の面白さである。何せ神話上の、象徴主義的な鳥を題としているのだから、具象的なものはあらわれないけれども、抽象性ばかりを強調することもできないのである。ビラロボは晦渋な作品も多く、これもそれが無いとは言えず演奏が娯楽的かつ色彩的に煽っている面も否定できないが、楽しい。精度もなかなかのものだが録音はDAにしてはまあまあという程度でホワイトノイズはちょっと耳障り。正規音盤としてはマーキュリーにドラティか何かのものがあったと思う。○。