湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

2011年01月09日 | ドイツ・オーストリア
○セル指揮クリーヴランド管弦楽団(DA:CD-R)1969/10/9live

ステレオということでクリーヴランドの明るい音を楽しめる。ボストンのテンション高い演奏に比べ技術面含めやや落ちる感もあるが、3楽章あたりは落ち着いた感傷的な雰囲気がある。○。
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ベルク:ヴァイオリン協奏曲

2011年01月09日 | ドイツ・オーストリア
ドルイアン(Vn)セル指揮クリーヴランド管弦楽団?(DA:CD-R)1966/10/30NYlive

色の無い演奏で、ベルクの濃厚さが無調的な無機質に昇華されている。のっぺりとしてなだらかだ。ステレオで音がいいかと思ったら終盤モノラルになったり混信したり。そんな盤。
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ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

2011年01月09日 | ドイツ・オーストリア
○セル指揮ボストン交響楽団(DA:CD-R)1944最終公演

オケの機能性をぞんぶんに活かした快演。録音が浅いせいか特に冒頭荒く聞こえたが、速いインテンポで突き進むさまには清々しささえ感じられる。セルにまさにうってつけの作品であり、ボストンとのものは最良とは言えないまでも楽しめる一つの記録であろう。スポーツ的快感以上のものがある。○。
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プーランク:グロリア

2011年01月04日 | フランス
○アディソン(SP)ミュンシュ指揮ボストン交響楽団他(DA:CD-R)1961/1/21初演live

ミュンシュらしい力強く単純なアプローチで、プーランクの宗教曲というともう少しあくの抜けた透徹した表現を求めたくなるが、これはこれでわかりやすい。聞き慣れた賛美歌詞がロマンティックな旋律をつけられ高らかに歌われる、この曲の世俗性がいい意味で引き出された演奏。○。
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ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番

2011年01月03日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○ノリントン指揮LPO(DECCA)CD

表現主義的だが往年のそのように言われる指揮者にくらべ客観性が際立っており、後半は慣れるが最初は拒絶感をおぼえた。LPOのよさが殺されている、柔らかさが払拭されロマンチシズムのかけらもない音そのもののみが響いている。しかしこの曲の内面が逆に浮き彫りになる、ヒンデミット的な構造的な音楽を志向しながらも結局牧歌的な旋律とロマンティックな響きがその中身のほとんどであり、まったくヒンデミットではない代物であることがわかる。客観性の強さが最後まで気になるが、曲を音の構造物として認識する向きには向くだろう。独特ではある。○にはしておく。
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ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第3番「田園交響曲」

2011年01月03日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○ノリントン指揮LPO(DECCA)CD

幻想的なこの曲を牧歌的な五番の世界へむしろ引き寄せたようなリアルな演奏でダイナミズムが強調されているのは違和感がある。冒頭より急くようなテンポで楽器個々の響を金属的に研ぎ澄ませてのぞみ、ボールト盤の柔らかい美観とは異質である。だが激しい四番の前に位置付けられるこの曲の立ち位置をよく意識していると考えて受け止めることはできる。にしてもエキセントリックだ。○。オケが「丸い」のは救い。上手いし。
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トゥーリナ:ピアノ三重奏曲第2番

2011年01月02日 | その他ラテン諸国
○ロシア三重奏団(?)1933・SP

ネットで配信されているもの。曲は古風な旋律音楽で和声的な新味はフォーレを思わせる。中間楽章などリズムにトゥーリナなりの独自性があらわれている。国民楽派的だ。演奏はこの時代にしては精度が高く力強い。てんめんとした部分にも程よい魅力がある。○。
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ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第1番「海の交響曲」

2011年01月01日 | ヴォーン・ウィリアムズ
◎ブリッグトン(SP)キャメロン(B)サージェント指揮BBC交響楽団、ニュージーランド・キリスト教会合唱団、BBC合唱協会合唱団(BBC、日本クラウン)1965/9/22live・CD

コリン・ウィルソン称するところの「君が見りゃあいい」感の無い、スペクタルとミステリーのバランスのとれた品のいい名演。初期RVWの生硬さが薄まり、ロンドン交響曲とのつながりを感じさせる美しい響きと流れのよさを、たとえばまさに押し付けがましいボールト盤とは対照的に楽しませてくれる。計算が尽くされているようだ。ソリストもケレン味がなくていい。マーラーの影響みたいなところは浮き立ってこないが、むしろいい。◎。
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