○フィテルベルク指揮ロンドン・フィル(DECCA他)1940年代ロンドン
フィテルベルクはポーランドの歴史的指揮者。シマノフスキらと「若きポーランド」のメンバーとして国民主義的立場から指揮作曲両面で活躍していたが、第二次大戦の戦火を逃れるように南米からアメリカにわたり、戦後数年にわたりロンドンでdeccaに録音されたうちの一つがこのワグナーである。知るうちにこれをCD化した記録はないがwebでは有料配信されており裏青もあるかもしれない。SP時代より繰り返し録音されてきたワグナーの通例としてやや編成を絞っているようにきこえる(この曲は1stヴァイオリンがやたら薄く聞こえるので一際気になる)。フィテルベルクによる編曲という表記もあるが曲構成は変わらないのでそれほど問題にするものではなかろう。リズムよくきびきびと進むさまは軽快ですらあり、喜遊的なものが感じられる。若干音場は狭いが旋律と対位構造はしっかり聞き取れるので同曲の魅力は十分に伝わる。軽く流し聴きするにはすばらしく向いている。○。
フィテルベルクはポーランドの歴史的指揮者。シマノフスキらと「若きポーランド」のメンバーとして国民主義的立場から指揮作曲両面で活躍していたが、第二次大戦の戦火を逃れるように南米からアメリカにわたり、戦後数年にわたりロンドンでdeccaに録音されたうちの一つがこのワグナーである。知るうちにこれをCD化した記録はないがwebでは有料配信されており裏青もあるかもしれない。SP時代より繰り返し録音されてきたワグナーの通例としてやや編成を絞っているようにきこえる(この曲は1stヴァイオリンがやたら薄く聞こえるので一際気になる)。フィテルベルクによる編曲という表記もあるが曲構成は変わらないのでそれほど問題にするものではなかろう。リズムよくきびきびと進むさまは軽快ですらあり、喜遊的なものが感じられる。若干音場は狭いが旋律と対位構造はしっかり聞き取れるので同曲の魅力は十分に伝わる。軽く流し聴きするにはすばらしく向いている。○。