想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

バッハ効果

2008-10-06 02:51:49 | Weblog

  バッハのゴールドベルグ変奏曲
  もちろんグレン・グールドの演奏で。
  朝は1955年録音盤、疲れたのにまだ寝つけない夜中には’81年盤を。

  部屋じゅうに静かに流れるのを、聴くともなしに聴いている。
  耳になじみ、ゆっくりと自分をとりもどしていく。
  ざわざわと興奮したり苛ついたりはしゃいだりした外界から
  内側へ引き戻してくれる。

  ブルースやロックだけでは、わたくし身がもたないんである。
  バッハは無伴奏チェロ組曲が最初の出会い。
  もちろんカザルスの演奏、ラジカセから流れるその調べに衝撃が走り、
  慌てて録音ボタンを押した二十歳の頃。
  知人から借りたレコードを全曲テープに録音し、長い間重宝した。
  (今もそのテープあります、ところどころ音飛び、大事をとって今はテープは
   かけずにCDで聴く。CDがあればテープはいらんでしょ、とはならないのだ)

  カザルスといえば鳥の歌だが、まちがっても朝から聴いてはいけない。
  グレン・グールドで調子を揚げたのに、ソファに沈みこんでしまい
  そうになるから。運転中もだめだなあ、ブレーキ踏みがちになるから。

  珍しいことを書いたわけは、夜中にテレビをつけたらクラシック演奏会で
  ブランデンブルグ協奏曲が流れていたから。
  テレビは読書の敵、思考の邪魔と昼間話していたのに、
  テレビをつけたらバッハ? それならよし、という話なわけである。

  バッハ効果、なぜかはしらねど、とても役立っています。

   


   
  
  

    
  
コメント
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