想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

元臑齧り虫

2008-10-09 00:31:17 | Weblog

    ハーイ、こんばんは~、自分のスネを確認するうさこでーす。
    って、こんな時間に更新ではもう一日が終わってしまうじゃないですかあ!



    夕焼けを見ていたら、お風呂のお湯の蛇口を締めるのも忘れ、
    ふたをガタガタ言わせて煮物の鍋が沸騰しているのも気づかず、
    その後も物思いにふけり‥、気づいたら夜更けなのでした。
    というのはウソだが、今夜は本当にお湯栓を締め忘れ二日分くらいお湯を
    流してしまった。
    明日からオマエは水で行水じゃ! と人差し指を自分へ向けて言うておきました。

    本題です。
    元臑(スネ)齧りのうさこ、その昔‥
    気がついたら二十代半ばだったので、あわてて人並みに働こうとした。
    エンジン始動して間もなく、普通に働いても稼げないのだという現実に
    気がついてしまう。
    周囲を見渡すと、ダチの中には月給の他に年2回数ヶ月分のボーナスが出る
    というような勤め人がいた。毎朝ラッシュアワーに耐え電車に乗る彼らを
    アホらしいなあと思っていたが、その理由をようやくさとったのである。

    中途採用で入ったはいいがお茶汲みなんかしてたら、光熱費と家賃を払って
    母上どのへ罪滅ぼしの送金をちびっとしたら残ったのは3万弱の食費と定期代、
    これがずっと続くのははっきりしとるわ、疑いはない! と声に出して言うと
    闘志が湧きすぎて、眠れず、結果寝坊してタクシーで会社へ行き、
    滑り込んだエレベーターの中で、上司に「おはよう」と言われてしまう。
    うさこは「おそうございます」と答えたが、反応はなかった。
    そのとき、やっぱ勤め人は向かないと思い知ったのである。
    
    話が長くなったが、夕暮れふと思った。
    元臑かじりとしては、で、なにゆえにかじるのはスネか? 
    膝ではなく臑なのはなぜ?
    といつもの語源調べを始めたのである。

    たいして調べるまでもなく、臑というのは自立歩行する人にとって
    立つときの要である。
    そこに力が入らないと立ち上がることも歩くこともできない。
    肝心な部位であり立つために必要最低限の部位だ。
    足がなくては人一人で食うてはいけぬ、その場所だ。

    面白い表現がある。
    「すねあらいさぶらい 臑洗い侍」
     他人の臑を洗うほどの卑しい侍。成り上がりの侍などを卑しめて言う語。
    「すねが流れる」
     すねに踏み堪える力がない。足もとが定まらない。
    「すねから火をとる」
     火をつける道具もないの意。はなはだ貧しいことのたとえ。
                           (以上、広辞苑) 

    
    「死んでまで親のスネをかじるのかい? あいにくと幽霊じゃ
     臑はみえねえよ、オトナにおなり、早いとこ。自分で立って親を越えろ」
    そう言って笑ったのは、ねずみ師だった。 
    かろうじて、間に合った感じのうさこだが、ときどきああして自分の臑を
    確かめている。
    かじりがいのないような、ほそーい臑なので、もちょっと鍛えたいわ~。
    
    

    
 
コメント (2)
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