りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

あなたに逢いたい。

2009-12-29 | Weblog
僕は元来、人づきあいが苦手だった。

会話をするのも続けるのも本当に下手くそだし、
そんな人間だから、新たに人と出逢うなんて、
苦痛以外の何物でもなかった。

それがいつの頃からか、変わった。
人と会い、話を交わすことが楽しくて仕方がなくなった。

たまに、考える。
いったい何が原因でこうなったのだろうか?と・・・。

結婚したことだろうか?
親になったことだろうか?
それとも、一時期精神的にダウンした後、快復してからだろうか?
・・・・分からない。
何が分水嶺となって、あれほど人間嫌いの塊だった僕が
人と会うことに抵抗がなくなったのか・・・。

ある日、気づいた。

たぶん、僕は受け入れたのだ、と。
瀬戸内の田舎に暮らし、結婚して家庭を持ち、試行錯誤しながらも
10数年間も広告業界でデザイナーとして働き、休みの日には
子どもたちと近所を散歩し、月に1~2度友達と飲みに行き、
もう少し小遣いを上げてくれないかなぁ?と思いながらもそのことを
妻に言えず、身長が163センチ前後で、髪の毛が少なくなって丸坊主にし、
髭を生やし、そのために逆に“風貌があやしい”とみんなに言われても
それを自分で面白がっている・・・そんな自分を受け入れたのだと思う。

もっと、簡単に言えば、自分の存在に対して、何かしらの
自信を持ったのだろう。
だから、人と会うことに抵抗がなくなったのだと思う。

今年も僕は色んな人に出逢った。
老若男女、公私関係なく、いろんな人と・・・。

“あの人に会いたい”、“誰かに会えるかも知れない”
そういう思いが胸に浮かぶと、たとえそれが数百キロ離れた
場所であっても、小さな車をぶっ飛ばしてそこまで向かった。
遠い場所だけではない。
同じ町に暮らしていて、やっと出逢えた人々もいる。
そして初めて逢った人もいれば、20数年ぶりに再会した人もいる。

出逢ったすべての人に共通することがある。
それは、“出逢えて本当によかった”と、心底思えることだ。

今年も、もうすぐ終わる。

来年がどんな1年になるのか、誰も分からない。
もしかしたら来年の僕は、振り子の原理のように、また昔の人間嫌いに
戻るかもしれない。
でももしそうなるとしても、その1秒前まで、僕は人に逢うために
東奔西走したい。
まだ見ぬ、だけど必ずどこかにいる、まだ僕が出逢っていない
あなたに、僕は逢いたい。
コメント (2)
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