りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

日はまた昇る。

2010-06-08 | Weblog
大阪に、友人がいる。

友人と言っても、2歳年上だが。
友人と言っても、1回しか会ったことがないが。
友人と言っても、 mixiで知り合った仲だが。

でも、どんなカタチであってもかけがえのない友人には変わりがないわけで。

その友人は、ずっと失業中だった。
昨年から体調を崩して仕事を辞めざる得なくなった。
友人は家庭を持っていた。
しっかりした奥様とかわいい娘さんがいらっしゃる。

友人は、自分のブログを持っていた。
そのブログやmixiへの書き込みから就活状況は垣間見えていた。
垣間見えた現状は、今、この国で、40代の家庭持ちの男が就職活動することが、
どれほどまでに困難を極める行為か・・・ということだった。

彼の文章やその行間からは、日頃の就活の苦労が滲み出ていた。
でも、僕はその文章に対して、特別な返事やコメントを残したことはなかった。

理由は、2つ。
ひとつは、必死にがんばっている人に対して「ガンバレ~」と安易に声をかけ
たくなかったからだ。
がんばってるんだよ。だけど上手くいかないから、ネットを通してガス抜きを
しているんじゃないか。そこで「ガンバレ~」なんて声をかけるのは、ガス抜き
をしている栓に蓋をするようなもんだ。

偽善以外の何ものでもない。

もうひとつは、他人事じゃないからだ。
紛いなりにも、僕もサラリーマンだ。
しかも地方の、小さな広告代理店の、デザインという特別な職種である。
国全体はもちろんだが、特に地方は疲弊している。ボロボロである。
不謹慎かも知れないが、今勤めている会社だって、いつ倒産してもおかしくないし、
たとえ倒産したところで、社会が傾いて困るわけでもない。そんな会社だ。
・・・いや倒産しなくても、僕だけ解雇される可能性だってある。

今の世の中、何があってもおかしくないのだ。

だから、必要最小限の返事やコメントは返したが、基本的に僕はその友人の
就活に関しては静観してきた。

今日。
mixiの日記に、友人の日記が久々にアップされていた。
内容は、短い文章で「会社が内定した」と。

この約1年間、
辛苦を舐めたことだと思う。
不安で潰れそうだったと思う。
屈辱的なこともあったと思う。
眠れぬ夜もあったと思う。

でも、耐えたんだ。
掴んだんだ。
すごい。
よかった。
本当に、よかった。

彼の日記の最後に YOU TUBEからある歌が貼付されていた。
彼の日記の文章は短くて感情を抑えてあったけど、
きっと本心は内定をもらって飛び上がるほど嬉しかったんだろうな。
友人も、僕と同じく(いやそれ以上に)浜田省吾ファンだ。
だから、最後にこんな歌を貼付したんだろう。
この歌の歌詞が友人の気持ちのすべてを代弁している気がした。

TETTEさん、就職内定おめでとう☆☆☆

浜田省吾「日はまた昇る」


コメント (2)
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