りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

血は争えない。

2011-04-18 | Weblog
昨日は、おだやかな一日で。

午前中、娘の図工の宿題に付きあった。
宿題というのは、授業で海の絵を描くので、
その題材にする写真を撮る、ということだった。

別に写真でなくても、家にある本やパンフレットの
ような印刷物でもOKらしいのだが、小さな芸術家で
ある娘は、それでは良しとせず、どうしても自分で
選んだ風景にしたい、とのことだった。

デジカメを持って娘を助手席に乗せて、クルマで
出かけた。

まずは町の北側の岸壁へ。
尾道水道と対岸の町並み、そして海を渡る渡船を撮影。



その後、今度は町の南側へ。
僕の暮らす街は南北で、その風景の表情が違う。

北側は市街地で、港町の風景が広がっているが、
南側は、白い砂浜とおだやかな海と幾重にも
重なる島影が望める典型的な瀬戸内海の風景が広がっている。

そんな風景の中、小さな芸術家は、島と島を結ぶしまなみ海道の
大きな橋の風景を選び、カメラに収めた。



娘が自分が選んだ風景にこだわることには理由があった。

昨年、同じように描いた海の絵が、市主催の絵画コンクールで
入選したのだった。
市内数千人の小学生児童の作品の中からの数十作品に選ばれたのである。
娘の話を聞いた限り、娘の入選は、オリンピックでいえば銀メダルに
当たるそうで、金メダルに当たるのは「特選」なのだそうだ。

今年描く海の絵も、その絵画コンクールに出品されるらしい。
昨年の入選は、娘にとって嬉しい出来事だったことは確かだが、
それ同時に、悔しい出来事でもあったようだ。
移動の車中、娘はどうしても「特選」を獲りたいと何度も言っていた。

日ごろ、小説を執筆しイラストを描き、様々なコンクールに応募してきた
僕は娘の言葉に何度も頷いた。

血は、争えない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする