りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

大人の流儀。

2011-12-27 | Weblog
おそらく、この本が今年の読書の読み納めになるんだろうな。

伊集院静「大人の流儀」。

言わずと知れた2011年のベストセラー。
先日、続編の「続・大人の流儀」が上梓されたばかりだけど、僕が購入したのは、第一弾の方。

前々から購入しようと思っていたのだが、そう思ったまま、時間だけが過ぎてしまい・・・。
考えてみれば、本だけでなく映画や音楽とか、観よう聴こうと思ったまま放置している作品たちが、
例年通り今年も順番待ち状態。

まぁ、そんなわけで、とりあえず、この本だけでも今年中に読んでおこうと、今日、書店で購入した。

このような、いわゆる“自己啓発”系の本は、僕はあまり得意ではない。
好きか嫌いかと尋ねられれば、どちらかというと、嫌い。苦手。
しかし、社会人になればそのテの本も読まなければいけないのかなぁ・・・と思った時期もあったが、
そう思いながら社会人になって、来年で20年を迎えようとしている(笑)

そんな僕であったが、この本だけは読んでみたいと思った。

作者が好きな作家のひとりである伊集院静氏だったこともあるが、それとは別に、世間に溢れている
“自己啓発本”が、200ページ、300ページと、その紙幅を競うかのように分厚いモノが多いの対し、
この本は170ページ余り。
中身も、短文でサラッと書いてある印象がある。
・・・ここまで自分で書いてきて、分かった。

つまり、この本はプレッシャーにならないのだ。

他の“自己啓発本”のように“さぁ、読むぞ~”という気概というか構えのようなものが必要ない。
食事の後に文章と同じようにサラッと読めるような気がしたのだ。

40代になって、たまに考えることがある。

僕は、ちゃんとした大人になれたのか?と。
もちろん人生の先達から見れば、まだまだヒヨッ子の部分は多々あるのだけど、それでも一丁前に
家庭を持ち、人の親になって10年以上が過ぎてしまった。
そしてこんな僕に、妻や知人がこう言うことがある。

もっと、感情を抑えなさい、と。

たしかに僕は、いい年をして感情的になることが多いような気がする。
仮に、僕自身や家族や古くからの友人が僕の性格をひと言で表せ、と言われたら、おそらくそれは
「短気」という言葉を挙げるような気がする(笑)

自分が再生不能なほどの欠陥人間だとは思わない。
しかし最低限度の大人としての、または人の親としての、“流儀”を持ち合わせた人間なのかどうか?
そういうことを人並み程度に知っておきたい・・・そんな素朴な願望はある。

この本を読むことによって、それが氷解し、明日から今までとはまったく違う、素晴らしく聡明&賢明な大人に
自分がなれるとはもちろん思っていないが(笑)、それでも何かしらのヒントが与えてくれたら・・・と思う。

それこそ、“啓発”のきっかけだけでいい。

今年最後に読む本だもの。
気持ちよく来年を迎えられるような、そんな読み納めにしたい。
コメント
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