rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

春の楽しみ、鳥・花・夕日

2012-04-07 23:29:10 | 生き物たち

メジロ

春の天気は移ろいやすい。
午前は、青空が広がり、太陽の陽射しがあたりをすっきりと照らしていた。
小さい人と、庭を散策。
小さい人が、ぐみの木に遊ぶメジロを見つけた。
4羽、片時もじっとしないで枝から枝へと飛び移りながら、しきりに何かを啄ばんでいる。
ぐみの木に飽きると、もみじの木へと飛んでいく。
メジロはそこでも忙しなく動き回る。

先週から、大風が吹いては土埃を巻き上げ、辺りのものに容赦なく襲いかかる日が、繰り返す。
きれいに咲いた辛夷の純白の花びらが、痛めつけられて哀れ。
それでも、天に向かってその枝、花を伸ばすのだ。
蝋梅は、小さく透き通るような花を、枝いっぱいに咲かせる。
健気に春を謳歌する。

午後からさらに風は強まり、べったりと灰色の雲が空を蔽う。
このまま日暮れと思いきや、キッチンの北窓を赤い光が照らし出した。
窓を開けてみる。
暗紫色の雲が沈む夕日を押し込んでいるのか。
それに抗うかのように、夕日はことさら鮮やかな赤い光を放っている。

自分の手元足元ばかりに気をとられ、窓の外に目をやることを忘れがちになる。
劇的に、季節が移り変わるこの時期、視線を遠くに向けてみよう。
意識的に外を歩いてみよう。
鳥・花・夕日が、きっと心を癒してくれると思うから。


蝋梅


辛夷


夕日

桜の便り、人に符牒

2012-04-07 08:47:08 | 随想たち
今日は晴天、花冷えの日。
東京方面では桜が満開となり、お花見に繰り出す人が多い週末。

最近、スマートフォン機能を使った各種サービスが、マスコミなどで大きくとりあげられている。
GPSを使ってタクシーを呼ぶもの、電気自動車の充電施設検索やバッテリーの充電状況把握にエアコンの遠隔操作、防犯カメラのモニター確認など、便利なサービスが次々に開発提供されている。
そして、そのサービスを受けるためのアプリケーションをスマートフォンにダウンロードして、使うのだ。

携帯電話にもGPS機能は搭載されているが、どうなのだろう、スマートフォンほどGPSをフル稼働させている認識はない。
また、アプリを入れてカスタマイズしないと使い勝手が悪いスマホは、自主選択を隠れ蓑に個人情報を垂れ流しにし、行動・趣味嗜好などをリサーチされている気がしてならない。
それが、新たな商品開発やサービス向上につながるといわれても、はいそうですかと簡単に納得できない。
国籍、年齢、性別、学歴、職業、経済状況、病歴・・・国民番号制ではないけれど、個人にふられた符牒になるのではないだろうか。
しかも、個人の意思でスマホを所有するという行為で。

いつの世でも、人は扇動管理されてきた。
でも、まだ把握しきれない部分が多かった。
戸籍制度ができ、写真が生まれ、社会保険や税金、電気通信にメディアの普及、便利になったのと引き換えに、実は見えないものにがんじがらめにされてきてはいないか。

もっとも、人は弱く愚かな生き物だから、互いに助け合わないと生きてはいけない。
スマホがあることで命を救われることだってある。
”全くの善”はない。
何事にも裏表がある。
理性と良心で、人は生き物事にあたっていかなくては、心穏やかに過ごせない。
どうか、文明の利器が、賢明な利用をされることを願っている。