今月末のアブダビGPで今年のF1シーズンが閉幕します。
終盤にきて、レッドブルとルノーの間での不協和音の話題がトップニュースになることが増えましたが、日本人にとって一番の話題といえばホンダがマクラーレンとタッグを再び組んでF1に復帰したことでしょう。
過去のシーズン16戦15勝という圧倒的な戦績から復帰初年度のいきなりの勝利を期待する声もありましたが、いまやエンジンとは呼ばずに、エネルギー回生システムとセットでPU(パワーユニット)と称する時代で開発範囲が格段に広がっており難易度が高まっています。
また、コスト上昇を避けるためシーズン中の開発を制限する「トークン(開発点数)」制度により自由な開発ができないため、一筋縄ではいかなかったシーズンでした。
かつては2週間のインターバル中に改良したエンジンをエンジニアが「手荷物」扱いで空輸して次のレースに間に合わせるといった力技が通用したわけですが、それは遠い昔のお話しです。
今年ホンダがシーズン前にホモロゲート(認証)を受けたのち、開発を許されたトークンは9個(他社のトークン残数の平均値が適用された)。
来シーズンにはとれくらいのトークンが与えられるかわかりませんが、うまく開発を進めて来期は勝利することを願います。