じわりじわりとTRに浸透してきている
和紙とシルクで作られたソックス「itoitex」を購入してみました。
今回購入したのは5本指セミロングの黒
和紙の定義は難しくて、
一般にイメージされるのはミツマタ、コウゾなどの植物の中皮部分の繊維を使った伝統的な手漉き和紙でしょう。
各地で伝統工芸「○○和紙」というように呼称され、学校の卒業証書などに使われたりしていますね、
広義には、植物由来の長繊維を使って機械で漉いたものも含まれるようです。
itoitexは長繊維を得られるマニラ麻(麻科ではなくバショウ科バショウ属の植物)を使って製造した紙を細くカットして、これを撚って糸状に加工し、シルク、ポリエステルなどと混紡し編んだものだそうです。
特徴は「薄く、軽く、強い」こと
マニラ麻は多孔質で調湿機能があり、濡れることで強度を増す特性もあるそうで、薄くても高い強度を維持できることで軽さも併せ持つことになるようです。
重量は次のとおりです。
5本指タイプのセミロング(足首丈)で35g
同じくショート(くるぶし丈)で24g
多くのランナーが履いている
Tabioレーシングラン5本指(木綿タイプ)は52g
ですから、ショート丈なら半分以下ということで軽さが際立ちます。
なお、Tabioからも同じくマニラ麻を使った和紙タイプのレーシングランが
発売されており、こちらも30g台と軽量なようです。
itoitexは皮膚が透けて見えるほどの薄さで、通気性は見るだけで高そうな感じがします。
軽量ゆえなのでしょうか、タビオにはある滑り止め、アーチサポートはありませんし、
ロゴ等のプリントや刺繍もないシンプルそのもの
自分は滑り止めはないほうが好みだし、土踏まずのサポート機能もレース時はテーピングで補うので気になりません。
現在は怪我のため走れないので、1時間ほどウォーキングで履いてみた感想は、履くときは固くゴワゴワした感じですが、歩いているうちに発汗を吸湿してピタッと絞まる感じがしてきます。
Tabioは
甲の指先側はメッシュ状になっていることで通気性が確保されていますが、木綿を使っているため汗をかくと足裏には濡れ感があり、気温2度ほどの環境下で長めの信号待ちで風が吹くと濡れ冷えを感じます。
itoitexのほうはかなりサラッとしていて、止まっているときも冷えを感じる度合いは
6~7割減といった印象です。
普段、トレイルで履いている2重構造のDrymaxと比較すると薄さが際立っていて、素足に近い感覚です。
サラッとした感じは、Drymaxに近いのですが、薄い分、寒い時期の保温力、衝撃吸収力については期待できないのかなとは思いますが、標高の低いエリアの春から秋であれば問題はないかません。
濡れたり、長距離で浮腫んできたときには、シューズ内側との摩擦具合で親指や小指の先に肉刺ができるか否か?
これは実戦で試してみないとなんともいえませんが、スカイランニング女子チャンプの吉住選手も使っているし、他のTRランナーも心配ないという人が多く、心配ないのかと思います。
一回履いただけではありますが、独特のドライ感は癖になりそう
薄手なので5本指タイプなのに足先の収まり具合がよい
ということで、いい感じではあります。
もう少し走れるようになったらDrymaxと比較してみたいと思います。