大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

魔法少女なんかじゃないぞ これでも悪魔だ こ 小悪魔だけどな(≧ヘ≦)!3『知井子の悩み』

2023-12-25 13:46:26 | 不思議の国のアリス
魔法少女なんかじゃないぞ これでも悪魔だ こ 悪魔だけどな(≧ヘ≦)!

3『知井子の悩み』 
 
 これは旧作『小悪魔マユ』を改作したものです




 黒板の前、知井子が頬を赤く染めてピョンピョン跳びはねてやがる。

 べつに、嬉しいことがあってハイテンションになっているわけじゃねえ。


 今日の知井子は日直で、授業が終わったあとの黒板を消してるんだ。と言っても黒板が消えるわけじゃねえ。正確には、黒板にチョークで書かれた文字や図を消してるんだ。

 英語ではerase the blackboardっていう。eraseという言葉そのものが「文字などを拭い消す」っていう意味。黒板そのものを消すという魔法のような意味はねえ。カタカナで書くとイレイズな。消しゴムなんかイレイザーだからな。イギリスじゃイレイザ。なんか魔女の名前みてえでかっこいいと思うぞ。

「あら、かわいい。ウサギさんみたいじゃん」

 アハハハハハハハハハ(ᵔᗜᵔ*) (ᵔᗜᵔ*) (ᵔᗜᵔ*) 

 ルリ子が言うと、取り巻きたちがいっせいに笑う。

 ルリ子たちはスマホ事件以来、それまでにもまして人をイジルようになった。つくづくひねくれた女どもだとマユも思うぜ。

「知井子、代わろうか?」

 里依紗が、見かねて声をかけた。

「いいよ、わたしの仕事だから!」

 知井子が、かわいい意地を張った。

 知井子は背が低い。同年齢の女子の平均より10センチは低い。また、彼女の名前も背の低さを連想させる。バラエティーなどで大阪弁が流行っているんで――ちいーこ( ´艸`)――中学では名前にひっかけてイジられてやがった。

「わあ、小ぃーこ!」

 別に知井子の両親は、娘のコンプレックスになると思って付けた名前じゃねえ。知恵が井戸から湧き出るような子になって欲しいと思ってつけたし、「チイチャン」という愛称も、小学生のころまではカワイイ響きで、本人も気に入っていたんだ。中学に入ってからは、「チイチャン」という子どもっぽい愛称は、本人の意志で禁止になった。それからは「チーコ」と呼ばれるようになったが「小ぃーこ」の意味が付くとは思わなかったらしい。

 知井子はよく耐えてきたぜ。褒めてやってもいい。

 でもな、知井子は自分のダメなところは、みんな自分の身長のせいにしている。

 体育の成績が悪いのも、男の子にモテないのも、ちょっぴり根性が悪いのも背が低いからってな……。

 知井子のために言っておくけど、本人が気にするほど知井子は根性ワルじゃねえ。

 中学のとき、友だちとディズニーランドに行ってよ、自分一人子ども料金で入れたことに罪悪感を感じていたくらいだからな。

 マユは、小はつくけど悪魔だからな、あくまでも悪魔的には理解は出来る。

 あ、今のはシャレじゃねえからな!

 悪魔ってのは、元々は天使だった。知ってっか?

 ルシファーとかサタンとかデーモンとかな。みんな元々は天使だ。

 みんな真面目に天使やってたんだけどよ、なんか違うなあって感じてよ、意見言ったら「天使のくせに生意気だあ!」「神に逆らいやがって!」とか言われてよ、天国から蹴落とされたんよ。

 だからな、堕天使とか言うわけよ、世間はな。

 どう意見が合わなかったとかのイキサツ言ってると、それだけで、文庫一冊分くらいにはなっちまって話が進まねえから、おいおいとな。

 いろいろ魔法は使うけどよ(A級魔法は禁止されてっけどな)魔法少女じゃねえからな。魔法少女はよ、カッコつけて、すぐに月とか神さまとかに代わってお仕置きとかするけどさ、思い違いとかミスとか多くってよ、けっこう尻ぬぐいとか大変なんだぜ。

 だからな、魔法少女じゃねえから、そこんとこよろしくな。

 知井子が「アレも出来ない、コレも出来ない」と思っているのは身長のせいなんかじゃねえ。全てのことに消極的で、やる前から諦めてしまうからだ。

 友だちとしてマユは、知井子の背を高くしてやりてえよ。そして人並みに、いろんなことにアタックして欲しいよ。こんな黒板消しで意地を張ったり、身体測定のときに、人知れず5ミリほど背伸びしたりしないでさ。

 単に背を伸ばしてやって済む話じゃねえと思う。

 それにだいいち、マユは、人の背を適度に伸ばせるほど魔力をコントロールできねえ。へたに魔法をかけたら、知井子をスカイツリーと同じ身長にしてしまいかねねえしな。


 知井子は、次の時間、ずっと授業を聞くふりをして、白紙のノートをじっと見つめてやがった。もし、知井子にマユほどの魔力があればノートに穴が開くくれえに……。

 強い集中力だったんで、マユはちょっとだけ知井子に魔法をかけてやったぜ。

 自分の願いが、はっきりした夢として見られるような一種のバーチャルリアリティーの催眠術だ。バーチャルだけどよ、この魔法で見られる夢は、自分の実力や、道徳観を超えて見られるようなものじゃねえんだ。

 たとえば、ルリ子たちをブタにしてやりたくてもできないようになっている。あくまでも本人の潜在能力の範囲でしか見ることのない夢なんだ。


 ……気づくと、知井子は交差点に立っていた。


 こころなし目の前の信号機が低く見える。あたりを見渡すと、たいていの人の頭が、自分と同じ高さにある。

 いや、知井子の頭が人と同じ高さになっている。

「世間って、こんなに見晴らしのいいものなんだ!」
 
 知井子は、交差点を渡ってケンタの前のカーネルおじさんの人形と背ぇ比べをやってみた。ちょうどいいバランスだ。ついこないだまでは見上げていたカーネルおじさんの口元が、自分の目の高さぐらいにある。

 知井子は、スマホを出してカーネルおじさんの身長を調べてみた。

 身長173センチ……と、いうことは……。

「うそ、165はあるってことじゃん( ゚Д゚)!?」

 ショ-ウィンドウに映る自分は、ディズニーランドを大人料金を払わなければならないスガタカタチだった。

「そうだ!」

 知井子は、あたりを見渡した。どうやらアキバのあたり。以前ため息ついてあきらめた店に直行した。そこは、ちょっと高級なゴスロリの店。以前きたときにも見たけど、ショ-ウィンドウに飾ってあるそれは、自分が着ると「まるで、小学校の学芸会」だった。

 でも、今見たら、ガチイケそう。値段は並のゴスロリよりもヒトケタ高かったけど、財布の中身を見ると、それを買っても、半分残るくらいのお金が入ってる!

――もう、買うしかないっしょ(^▢^)!

 ノースリーブのワンピとブラウスのセットを買った。

 店の試着室で着替えると、店員さんも驚いて宣伝用にと写真を撮ってくれた。スマホにそのまま送ってもらって自分で確認。

 ホオオオオ(・o・*) 

 ため息ついて、そのまま街に出た。

 あたりを歩いているヒラヒラのゴスロリじゃなくって、シックって言うのかなぁ、二十世紀初頭のイギリスのお嬢さんのように見えたぜ。髪も気づくと、それに相応しいウィッグ……じゃなくて自分の髪の毛で、緩やかにカールしてて、子どもの頃あこがれたドールみたいだったぜ。

「ねえ、キミお茶しない?」

 イケメンくずれのお笑いタレントのようなオニイサンが声をかけてきた。

 多少くずれていてもイケメン。知井子は人生で初めて、男に声をかけられた。ディズニーランドでスタッフのオニイサンが「迷子になったの?」と声をかけてくれたのを例外としてな。

 しかし、本能的に「こいつはダメだ」と思った。

「いいえ、けっこうです」

 知井子は、『プリティープリンセス』のアン・ハサウェーのアミリア王女のように断った。しかしオニイサンはしつこく付いてきた。いいかげんウンザリしたところで声がかかった。

「きみ、ちょっとしつこいんじゃないか」

 え?

 三十分後、知井子は声の主の事務所にいたぞ。プロダクション小城といって、AKRのメンバーの何人かが所属している、業界でも新人発掘に成果をあげているところだ。

 そして、数ヶ月後、知井子はAKRとよく似たユニットの結成メンバーのセンターになって、ユニットごと、その年の新人賞に選ばれた!

「どうですか知井子さん。デビューわずか五ヶ月で新人賞をとった感想は!?」

「ハ? え、えと、えと……(;'∀')」

 MCにそうふられ、答えようとして過呼吸になりかけたときに目が覚めた。

 知井子が、夢を見ながら本当に過呼吸になりそうになったので、マユは魔法を解いてやったぜ。


 そんで、ビックリしたぜ!


 知井子にこんな潜在能力があるとは思っていなかった。

 言ったろ、この夢の魔法は潜在能力の範囲でしか見れねえってよ。

 キリリ

 少しカチューシャが締まって、声が出そうになった。どうやら小悪魔としては道を踏み外しかけている。でも、またカチューシャは緩んだ。

 あれ?

 グラウンドで体育をやっている中から、誰とまでは分からないオーラを感じたぜ。錯覚……錯覚とか思い込みが多いってデーモン先生に怒られたのを思い出す(-_-;)。
 
 次の休み時間、知井子は黒板の上の方は素直に里依紗に頼んで消してもらった。ルリ子たちは少し囃し立てたけど、里依紗と沙耶に睨まれて口をつぐんじまった。

 窓辺に寄ってグラウンドを見ると、とっくに体育は終わってて誰も居なかったぜ。


 
☆彡 主な登場人物
  • マユ       人間界で補習中の小悪魔 聖城学院
  • 里依紗      マユの同級生
  • 沙耶       マユの同級生
  • 知井子      マユの同級生
  • 指原 るり子   マユの同級生 意地悪なタカビー
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やくもあやかし物語2・022『戦い済んで・2』

2023-12-25 09:46:15 | カントリーロード
くもやかし物語 2
022『戦い済んで・2』 




 森の女王ティターニアは、ゆっくりと羽をはためかせ、地上50センチくらいのところでホバリングしている。50センチなら、地面に下りて来ればいいと思うんだけど、この50センチは、女王としての威厳を示すものかもしれない。

 それに、森林浴をしてるみたいにリラックスのオーラが、その羽ばたきで出てるような気もする。

「デラシネの件ではお世話になった。お礼を言うわ」

「い、いえ、お役に立ったのなら幸いです(^_^;)」

 50センチの威力に、神社にお参りした時の感覚でお辞儀してしまう。

「フフフ……さすが極東の島国の子ねぇ、奥ゆかしいわ」

「ハイジはちがうぞ」

「そうね、アーデルハイドとコーネリアは、わたしたちに似た感じね」

「あ、申し遅れました。プロイセンの森の住人コーネリア・ナサニエルです(-_-)」

 ネルは、王女に対した時と同じように慇懃にあいさつ。腰をかがめる時に、ハイジの頭を押さえつけ「ムギュ」って言いながら、ハイジもあいさつした。

「ハイジはハイジでいいよ、ちゃんと呼ばれると、教会に行った時みたいに緊張すっから、あ、しますから(;'∀')」

「はい、それでは……」

 25センチくらいに下りてきた。

「デラシネは、元々は森の住人なのだけれど、いろいろあって、森の仲間たちから離れてしまったの。いろいろはデラシネの親の代からあったのだけれどね。デラシネ自身は、ほんとうは人恋しい子なの。それで、魔法学校ができてからは気になって仕方がないの」

「ああ……」

「うん……なにか思い当たったのかしら?」

「日本にいた時も、デラシネみたいなのは居ました」

「そうなのね……それで、学校やあなたたちにチョッカイを出すのね」

「ええと……」

「そうね、ヤクモから言い出したら言霊になってしまうわね」

「コトダマってなんだ?」

「黙ってろ!」

 ポコン

「ムギュ」

 言霊……口にした言葉にエネルギーが籠って力を現したり、災いをもたらすことを言うんだよ。

「もうあれほどの悪さをすることは無いと思うのだけど、また、あなたたちの前に現れると思うの」

「え、また来んのか!?」

「うん、少しずつでいいから……」

「相手にしろってか!? ムギュ!」

 ネルが口を押えたけど「相手にしろ」って言葉が漏れた。

「年が明けたら、お風呂屋さんの方も使えるみたいね……」

 シャラララ~~ン……☆ シャラララ~~ン……☆

 ロッドを振るティターニア。

「森の祝福……きっといいお風呂になるわ」

「お礼とかくれるんじゃ……ムグ!」

「しておいたわよ、ちゃんと振ったでしょ、ロッドを二回(^▽^)。それじゃあねぇ~~」

 ピュゥ~~~

 風が吹いたかと思うと、来た時とはぜんぜん違うスピードで森の方へ飛んで行ってしまった。あとには、しばらく木の葉が舞い散ったままになった。

「オーベロンのやつが隠れていたな」

「よく分からない夫婦ねぇ(^_^;)」

「で、御褒美は!?」


 そして、宿舎に帰ると雪が降り出して、夜中には、もう積もっていた。

 今年は暖冬で雪は降らないと言われていたけど、予想はずれの大雪で、クリスマスイブも、今日のクリスマスもとてもいい雰囲気だった。

「ええ、御褒美って、この雪のことだったのかあ!?」

 ハイジ一人だけ不機嫌で今年も押し詰まってきたよ。

 
☆彡主な登場人物 
  • やくも        斎藤やくも ヤマセンブルグ王立民俗学校一年生
  • ネル         コーネリア・ナサニエル やくものルームメイト エルフ
  • ヨリコ王女      ヤマセンブルグ王立民俗学学校総裁
  • ソフィー       ソフィア・ヒギンズ 魔法学講師
  • メグ・キャリバーン  教頭先生
  • カーナボン卿     校長先生
  • 酒井 詩       コトハ 聴講生
  • 同級生たち      アーデルハイド メイソン・ヒル オリビア・トンプソン ロージー・エドワーズ
  • 先生たち       マッコイ(言語学)
  • あやかしたち     デラシネ 六条御息所 ティターニア オーベロン

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ここは世田谷豪徳寺(三訂版)第30話《これでいいのか あたしの青春?》

2023-12-25 06:51:39 | 小説7
ここ世田谷豪徳寺 (三訂版)

第30話《これでいいのか あたしの青春?》さくら 




 その項目でシャーペンが止まってしまった。


 今日のホームルームは高校の一年間を振り返っての意識調査だ。授業内容、好きな教科、食堂のメニューで好きなもの。盛りだくさんの項目があって、最後の項目でシャーペンが止まってしまったのだ。


 ☆ あるとしたら、あなたの生き甲斐・目標はなんですか(例:部活とか)


 人生の目標……(;-ω-)ウーン ?


 十六歳までは帝都女学院に入ることだったし、入ったことで満足していた。


 でも、学校生活に満足してしまうと……何もない(-△-)。


 親友の佐久間まくさは茶道部。うちの茶道部は裏千家と表千家の両方がある。まくさは裏千家の方だ。カンニングすると「お茶の師範になること」と書いている。根性入ってるなあ……。

 山口恵里奈は、バレ-ボール一直線。将来は女子バレーの日本代表に選ばれてパリオリンピックに出たいというのだから恐れ入る。

 帝都は部活が盛んな学校で、なんの部活もしていないのは、一部の進学特推コースの子たちぐらいのもの。

 わたしも、入学当初はあっちこっちの部活に体験入部してみたけど、どれも性が合わない。
 茶道部は足が痺れただけ。軽音は150人という部員数に圧倒されただけで帰ってきた。引っ込み思案の性格を直すために演劇部にも足を運んだが、こちらは部員がたった4人で、あまりのショボさにガックリした。

 そんなこんなで、一年の三学期まで、帝都では珍しい帰宅部になり果てている。

 なんか趣味を生かしたことないかなあ……。

 兄貴は海上自衛隊に入って、ドップリと生き甲斐に浸っている。
 姉貴のさつきは、大学に入って文学と映画に没頭。他にも大学で世界が広がって楽しそう。

 過渡期とか、モラトリアムとか開き直ってもいいんだけど、姿勢として逃げているようでイヤだ。
 イヤだと言っても、生き甲斐なんて学校の購買部でも売ってないし、なんでも手に入るネット通販でも、こればかりは無い。


「ねぇ」「今日はどうよ?」


 しょぼくれていると、まくさと恵里奈がカラオケに誘ってくれた。

 好きと言うほどじゃないけど、年に何度か発作的にカラオケにいく。

 半分ぐらいは一人カラオケ。喉が潰れるくらいに歌いまくって十六歳のウップンを晴らしている。あとの半分は、今日みたく人に誘われて歌いまくる。人というのは、たいがいまくさと恵里奈。ただ二人とも部活があるので、なかなかいっしょに行く機会がない。


 で、今日は放課後電気工事のため全校停電なので部活もない。


 停電するんなら充電だ!


 ということで、学校から徒歩圏内のまくさの家で着替えて渋谷を目指した。

 なじみのSカラというカラオケ屋で二時間歌いまくった。AKB、乃木坂、ももクロに集中した。なんたって三人いっしょに歌える。以前から三人の課題であった『恋するフォーチュンクッキー』のフリもカンコピして、意気揚々と渋谷の街に。


 店を出て二分ほどで事件に出くわした。


 ガッシャーン


 歩きスマホのオッサンと、自転車スマホのネエチャンが衝突。双方怪我はしてないようだけど、悪いのは相手だと言いつのっている。

 人のケンカが楽しいのは江戸っ子のサガ。私服だしカラオケの直後だし、後ろで見ているなんて出来ずに最前列に。野次馬は両者に別れて応援したりやじったり。お巡りさんが仲裁に入っているが、ラチがあかない。

「がんばれオジサン!」

 わたしは、カラオケの高揚感を引きずったまま、オネーチャンが気にくわないという理由だけで、オッサンを応援した。

「あなたたち帝都の子ね」

 え?

 横から声をかけられた。いっしゅん学校の生指の先生かと思ったけど、すぐに分かった。
 うちの二年生で、おもいろタンポポのユニット名でアイドルをやってる原鈴奈だった。

「うちの事務所の人が、あなたと話したいって」

 え?

 鈴奈の目線は、まくさでも恵里奈でもなく、わたしに向けられていた……。


☆彡 主な登場人物
  • 佐倉  さくら       帝都女学院高校1年生
  • 佐倉  さつき       さくらの姉
  • 佐倉  惣次郎       さくらの父
  • 佐倉  惣一        さくらとさつきの兄 海上自衛隊員
  • 佐久間 まくさ       さくらのクラスメート
  • 山口  えりな       さくらのクラスメート バレー部のセッター
  • 米井  由美        さくらのクラスメート 委員長
  • 白石  優奈        帝都の同学年生 自分を八百比丘尼の生まれ変わりだと思っている
  • 原   鈴奈        帝都の二年生 おもいろタンポポのメンバー
  • 氷室  聡子        さつきのバイト仲間の女子高生 サトちゃん
  • 秋元            さつきのバイト仲間
  • 四ノ宮 忠八        道路工事のガードマン
  • 四ノ宮 篤子        忠八の妹
  • 明菜            惣一の女友達
  • 香取            北町警察の巡査

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