あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路ふた旅第21日

2006-12-01 20:18:40 | Weblog
師走に入ったが、遍路旅はもう少し続く。
7時ちょうど、土佐清水市の最西端、大津の民宿叶崎を出た。そばの大津大橋からは、上がったばかりの朝日がまぶしい。雲ひとつない快晴である。
灯台の立つ、そばの岬、叶崎に回る。展望台から見下ろす海岸の展望が素晴らしい。添付写真で、その一端を感じていただけるだろうか。
隣の大月町に入り、最初の集落、小才角の港に面した国道際では、今朝水揚げしたのか、みずみずしいイカを沢山干していた。
大きく湾を回り月灘へ。小さい漁港を見下ろすところに、遍路小屋があり、港では漁師さんが網をつくろっていた。
その先から、月山神社への遍路道に入る。入口に18丁半の町石があり、その先にもいくらか残っていた。
緩やかな上り下りの後、車道を少しで、神社に着いた。社殿背後に、神社の名のもととなった、月形霊石が祭られていた。
車道を1km余り進み、近年復元された大月遍路道へ。きれいに狩り払われていて、歩きやすい。下りは少し暗い常緑広葉樹林だが、落ち葉が一杯で、柔らかなクッションが足に優しい。
海岸に下り、ゴロゴロした石の上を少し歩いて、車道に上がる。
暖帯林の山すそを進み、赤泊の小集落に入った。
事前に連絡してお願いしていた西田さん宅に伺い、米俵に保管されていた江戸時代からの沢山の遍路の納札を見せていただき、お話しを聞く。残っている納札は、15500枚余りあり、沖縄を除く全国からの巡拝者がここを訪れたとのこと。西田さん宅は、善根宿をされていたので、このような貴重なものが、残っていたようだ。
奥様が、昼食まで用意して下さり、ごちそうになる。西田さんは、午後は草刈りの奉仕に行かれるとのこと。ご多忙の中、お相手下さり、昼食までいただき、深く感謝して失礼した。
谷間の道を上がり、姫ノ井で国道321号へ。両側が開け、午後の日差しは暖かい。道の駅大月にある遍路小屋9号で休憩。更に北に進み、宿毛市内に入る。
宿毛湾の南東、小筑紫の大島屋旅館に、15時43分に着いた。道路を隔てて小さい漁港が目の前に。その港の向かうの山に、夕日が落ちていった。
コメント
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