2004年2月20日に歩き始めた私の初めての四国遍路も、
この日で後半の最終日を迎えました。前半27日、後半19日、
のべ46日ですが、半日の日が前後半の初日、最終日とある
ので、実日数は44日ほどでした。
==========================
第19日 2004年12月1日(水) 晴
<3番金泉寺、1番霊山寺>
=四国遍路の輪を結ぶ=
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=34/11/38.250,134/27/1.885&scale=500000)
5時50分起床、昨夜近くのコンビニで買ってきた弁当で朝食。
キイは部屋に置いてよいというので置き、7時7分にホテルひけ
たを出発した。
少し戻って県道1号へ。JR高徳線の手前でへんろ道に入り、
線路を越えてすぐ竹やぶの土道を上がる。竹やぶを抜けると
幅広い草の道になり歩きやすい。
高度が上がり、海岸や、日が差し込んだ相生の町並みがよく
見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/9d/715ef717ddcc3512fbc71bc61552240b.jpg)
いったん樹間に入り、再度、町の展望を見下ろし、左手にヘヤ
ピンカーブの続く県道1号を見ながら上がって行く。何の通報
だろうか、断続的に吹鳴するサイレンが10数回鳴り響いた。
香川・徳島県境を通過、「豆茶屋跡」の標識があり、藩政時代
から昭和10年(1935)、JR高徳線が開通するまで、ここで営業
していたことが記されている。文化庁選定「歴史の道百選 大坂
峠越」の標識もあった。
ゆっくりと上るが、やはり上り道は大汗が出る。稜線に出て
T字路を左へ、さらに送電線の鉄塔近くのT字路を右に下る。
香川県側は幅広かった道も、徳島県に入ると人ひとり分だけ
の細道になった。
疑木の階段と落ち葉がいっぱいの道。急階段を下っていった
ん県道1号に出て、さらに簡易舗装の道を東谷集落に下った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/d4/75b6d888ec92695affbf66eedbf11c91.jpg)
高徳線の東に平行する道すじには、もうスイセンが咲いていた。
2時間歩いたので阿波大宮駅で休み、携帯メールを発信する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/ee/4b76276739b85e656c92393fc6356c46.jpg)
駅前には「馬酔木の道」の道標があった。さらに進んで県道
1号に入る。
県道は、時折ダンプも通るが交通量は少ない。歩いていると
寒さは感じないが、吐く息は白い。高徳線の南に回り、今日は
休館の、「やすらぎの郷あせび温泉」横を過ぎ、太郎橋で左に
入る旧道へ。
庭に、背は低いが大きく枝を広げた松のある家がある。高松
自動車道下を進み、T字路で高徳線の東に回り、板野東小横を
進んで、3番金泉寺(こんせんじ)に着いた。
ここに来たのは遍路初日の2月20日だった。朱塗り鮮やかな
仁王門に、あの日のことを思い出す。無事結願のお礼を込めて
読経する。イチョウの黄葉が色鮮やか。
県道12号に平行するへんろ道を戻る。出発した日も暖かだっ
たが、今日も12月とは思えぬ暖かさ。風の吹き具合もあの日と
同じように感じられた。
12時までに霊仙寺(りょうぜんじ)の納経を終えたいと考えた
ので、2番極楽寺は駐車場のそばで合唱して、寄らずに進む。
板東谷川を渡ると、1番霊仙寺の多宝塔が見えた。11時24分、
霊仙寺の山門をくぐる。本堂、大師堂に2度目の読経。無事戻り、
お四国一周の輪を歩きつなげられたことに感謝する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/9f/4b6386ae740fbd3513c1af0b85069653.jpg)
門前の休憩所で白衣を脱ぎ、岡山市から迎えに来て下さった
Iさんと駐車場で落ち合う。Iさんには2月の出発の際も、ここまで
送ってきてもらった。
Iさんの車で、県道41号の卯辰越を通って瀬戸内海側の国道
11号に出る。少し東に戻った鳴門市の鮮魚料理店で昼食。
はまちの刺身と、わかめがたっぷりのすまし汁がおいしかった。
国道11号を西に、高松市街まで行き、高松港からのフェリー
たかまつ丸で玉島港に向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/9a/24d3da44df88120c401af0520721c947.jpg)
1時間の船旅は、デッキに上がり瀬戸内の展望を楽しんだ。
17時前、岡山のI家に到着。数年前通し打ちされたIさんと遍路
旅を振り返り、話が弾む。夕食は奥様心づくしのタイの尾頭付き
と赤飯で祝っていただき感謝、感激。
〈コースタイム〉ホテルひけた7:02ー香川・徳島県境7:52ー県道
1号に下る8:21ー東谷集落へ8:45ー阿波大宮駅9:01~15ー
県道1号入り9:25ー太郎橋9:42ー3番金泉寺10:15~32ー板野
町・鳴門市境11:00ー1番霊山寺11:24~47
(距離 14㎞、歩行地 東かがわ市、徳島県板野町、鳴門市、
地図(1/5万)、三本松、川島、徳島、歩数 24,600)
総歩行距離(前・後半計) 1,197km、総歩数 2,061,900歩
費用合計
(宿泊、交通、飲食、納経料・さい銭、その他) 442,408円
【完】
この日で後半の最終日を迎えました。前半27日、後半19日、
のべ46日ですが、半日の日が前後半の初日、最終日とある
ので、実日数は44日ほどでした。
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第19日 2004年12月1日(水) 晴
<3番金泉寺、1番霊山寺>
=四国遍路の輪を結ぶ=
5時50分起床、昨夜近くのコンビニで買ってきた弁当で朝食。
キイは部屋に置いてよいというので置き、7時7分にホテルひけ
たを出発した。
少し戻って県道1号へ。JR高徳線の手前でへんろ道に入り、
線路を越えてすぐ竹やぶの土道を上がる。竹やぶを抜けると
幅広い草の道になり歩きやすい。
高度が上がり、海岸や、日が差し込んだ相生の町並みがよく
見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/9d/715ef717ddcc3512fbc71bc61552240b.jpg)
いったん樹間に入り、再度、町の展望を見下ろし、左手にヘヤ
ピンカーブの続く県道1号を見ながら上がって行く。何の通報
だろうか、断続的に吹鳴するサイレンが10数回鳴り響いた。
香川・徳島県境を通過、「豆茶屋跡」の標識があり、藩政時代
から昭和10年(1935)、JR高徳線が開通するまで、ここで営業
していたことが記されている。文化庁選定「歴史の道百選 大坂
峠越」の標識もあった。
ゆっくりと上るが、やはり上り道は大汗が出る。稜線に出て
T字路を左へ、さらに送電線の鉄塔近くのT字路を右に下る。
香川県側は幅広かった道も、徳島県に入ると人ひとり分だけ
の細道になった。
疑木の階段と落ち葉がいっぱいの道。急階段を下っていった
ん県道1号に出て、さらに簡易舗装の道を東谷集落に下った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/d4/75b6d888ec92695affbf66eedbf11c91.jpg)
高徳線の東に平行する道すじには、もうスイセンが咲いていた。
2時間歩いたので阿波大宮駅で休み、携帯メールを発信する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/ee/4b76276739b85e656c92393fc6356c46.jpg)
駅前には「馬酔木の道」の道標があった。さらに進んで県道
1号に入る。
県道は、時折ダンプも通るが交通量は少ない。歩いていると
寒さは感じないが、吐く息は白い。高徳線の南に回り、今日は
休館の、「やすらぎの郷あせび温泉」横を過ぎ、太郎橋で左に
入る旧道へ。
庭に、背は低いが大きく枝を広げた松のある家がある。高松
自動車道下を進み、T字路で高徳線の東に回り、板野東小横を
進んで、3番金泉寺(こんせんじ)に着いた。
ここに来たのは遍路初日の2月20日だった。朱塗り鮮やかな
仁王門に、あの日のことを思い出す。無事結願のお礼を込めて
読経する。イチョウの黄葉が色鮮やか。
県道12号に平行するへんろ道を戻る。出発した日も暖かだっ
たが、今日も12月とは思えぬ暖かさ。風の吹き具合もあの日と
同じように感じられた。
12時までに霊仙寺(りょうぜんじ)の納経を終えたいと考えた
ので、2番極楽寺は駐車場のそばで合唱して、寄らずに進む。
板東谷川を渡ると、1番霊仙寺の多宝塔が見えた。11時24分、
霊仙寺の山門をくぐる。本堂、大師堂に2度目の読経。無事戻り、
お四国一周の輪を歩きつなげられたことに感謝する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/9f/4b6386ae740fbd3513c1af0b85069653.jpg)
門前の休憩所で白衣を脱ぎ、岡山市から迎えに来て下さった
Iさんと駐車場で落ち合う。Iさんには2月の出発の際も、ここまで
送ってきてもらった。
Iさんの車で、県道41号の卯辰越を通って瀬戸内海側の国道
11号に出る。少し東に戻った鳴門市の鮮魚料理店で昼食。
はまちの刺身と、わかめがたっぷりのすまし汁がおいしかった。
国道11号を西に、高松市街まで行き、高松港からのフェリー
たかまつ丸で玉島港に向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/9a/24d3da44df88120c401af0520721c947.jpg)
1時間の船旅は、デッキに上がり瀬戸内の展望を楽しんだ。
17時前、岡山のI家に到着。数年前通し打ちされたIさんと遍路
旅を振り返り、話が弾む。夕食は奥様心づくしのタイの尾頭付き
と赤飯で祝っていただき感謝、感激。
〈コースタイム〉ホテルひけた7:02ー香川・徳島県境7:52ー県道
1号に下る8:21ー東谷集落へ8:45ー阿波大宮駅9:01~15ー
県道1号入り9:25ー太郎橋9:42ー3番金泉寺10:15~32ー板野
町・鳴門市境11:00ー1番霊山寺11:24~47
(距離 14㎞、歩行地 東かがわ市、徳島県板野町、鳴門市、
地図(1/5万)、三本松、川島、徳島、歩数 24,600)
総歩行距離(前・後半計) 1,197km、総歩数 2,061,900歩
費用合計
(宿泊、交通、飲食、納経料・さい銭、その他) 442,408円
【完】