『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

晩秋の重い空…

2012-11-06 14:34:14 | Weblog

 

                        

      あなた

 昨日は晩秋の柔らかい日差しで、ささくれだった心の傷まで癒してしてくれていたのに…

 今日は風はないが、曇っていてどんよりと重く、今にも泣き出しそうな空模様…

 紅葉した庭木も、ひと片~また、ひと片と落ちてしまい、寒々とした姿…可哀想

 みんな削ぎ落として廻りくる春を心静かに只待っている…。 斯くありたい!と願うも…

 一歩外に出ると、涸れ落ち葉が、道路にへばりついて竹ぼうきでは、かき集める事ができない。

 大きい葉っぱを手で拾い集め乾いた所だけ箒を使って袋にいれる…

 思うように体を動かすことが出来ないので、時間はかかるけど、仕事は少々…

 体が痛い…ギシギシ悲鳴をあげている…

 あなた手伝って…助けに来て…

 何が悲しいって、中腰になって仕事をすること。

 冬を目の前にして、どうすればいいのかな?

 ”夕されば 門田の稲葉おとづれて  蘆のまろやに 秋風ぞ吹く”      大納言経信  詠み

 夕方になると、家の前にある田の稲葉を音をたてて、茅葺きの粗末な小屋に、秋風が吹き訪れることよ…。

 あなた

 寒さに負けないで…。