『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”夜の帳が降りてくる…”

2012-11-08 15:57:20 | Weblog

 

                           

   あなた

 晩秋の小春日和と言うのでしょうか… 穏やかな日でした。

 そして静かな一日が暮れようとしています。

 こんな暖かい日ばかりが続いたら、どんなに嬉しい事でしょう。

 喪中の葉書がくるようになり…思い出すわけではないけれど、ついつい苦しかった事が頭を過ぎり…

 過ぎた月日の重さが身に沁みる…。

 この虚しさを埋めるって…どうすればいいのかな?

 暖かい日和に誘われ庭に出て「タヌ」と久しぶりに話をする。

 タヌの哀しげな眼を見ると何も言えず、ただタヌの頭を撫でて「タヌ頑張って生きようね…」って。

 こんな静かなひと時が好き…

 あなた

 ず~っと雨だったので庭の花は無残な姿…

 でも、”雨にも負けず 風にも負けず…”倒れていてもひっそりと咲いています。

 そんな姿を目にすると黙って逝ってしまったあなたと重なり、泣けてきちゃう…。

 あなた、間もなく夜の帳が降りてきます。