あなた
晩秋の小春日和と言うのでしょうか… 穏やかな日でした。
そして静かな一日が暮れようとしています。
こんな暖かい日ばかりが続いたら、どんなに嬉しい事でしょう。
喪中の葉書がくるようになり…思い出すわけではないけれど、ついつい苦しかった事が頭を過ぎり…
過ぎた月日の重さが身に沁みる…。
この虚しさを埋めるって…どうすればいいのかな?
暖かい日和に誘われ庭に出て「タヌ」と久しぶりに話をする。
タヌの哀しげな眼を見ると何も言えず、ただタヌの頭を撫でて「タヌ頑張って生きようね…」って。
こんな静かなひと時が好き…
あなた
ず~っと雨だったので庭の花は無残な姿…
でも、”雨にも負けず 風にも負けず…”倒れていてもひっそりと咲いています。
そんな姿を目にすると黙って逝ってしまったあなたと重なり、泣けてきちゃう…。
あなた、間もなく夜の帳が降りてきます。