あなた
庭の手入れはできないけれど、あなたが養っていた花たちは、ちゃんと咲いてくれる。
一つ一つの小花を見ていると、何かを!話かけてくれるみたい…
きっと「早く元気になって…」って言ってる…そんな気がする。
春の柔らかな陽ざしが庭いっぱいに広がって、シャクナゲの葉っぱが風に逆らわず
サヤサヤと優しい… 葉擦れのおとが聞こえてくる…
やっぱり、春っていいなぁ~~
こんな日はきっと山へ車を走らせていたね…そう思うと一寸哀しくなるけど。
もう、メソメソしない。
家の庭にはこんなに、あなたの思いが詰まっているんだから…
淋しくなんかない…悲しくなんかない…
タヌのあたまを撫でると喜んで大きな目をウルウルしてる…
タヌは可愛い。
「今年も庭の管理をよろしくね~」
タヌも寂しさを我慢して小さな庭の目配りを怠らない… 「タヌありがとね…」
どれだけ、慰められていることか!
もう早く元気になりたい「痛いの痛いの飛んで行け…」