『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 あと幾つこの季節を数えられるでしょう…

2013-05-30 16:01:05 | Weblog

   

                 

   あなた

 木蓮の枝を全部切って貰った筈なのに 咲きましたね…それもこの咲き方です。

 窓越しに見ていると今日の風で、ポトンポトンと潔く大きな花弁が散っていきます 。

 サクラのように、ヒラヒラと優雅に舞い散る!とはいきませんが…

 

 雨上がりの庭~埃がみ~んな洗われてキラキラ眩しいくらい、きれい…

 

 まもなく、皐月もおわり…また思い出したくない水無月へと、暦は移っていきます。

 

 心の隅っこが、キリキリと痛んで…でも通らなければ前には進めない。

 

 あなたには、こんな気持ち?判らないでしょうけど…

 でも、もっと辛いよね…

 

   ”あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな”       和泉式部

 

 贅沢?じゃなく、罰当たりみたいだけど… ”もう、どいでも!いい~~”って…

 

 あなた、こんな良い季節を後、幾つ数えられるのでしょう?