『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”あなた”からの返事が欲しい…

2013-05-22 15:48:18 | Weblog

  

            

   あなた

 あなたの好きだったお花二種。

 きょうは小雨にぬれ寒そうに震えて…

 

 見事に咲いている木蓮が窓越しに見え、雨降りに彩りを添えてくれる。

 こんな日は紫陽花のほうが似合うのになんて…ちょっぴり贅沢なことを思って…

 

 あなた

 お友達があなたへお花買ってきてくれたよ…さっそく活けて、「どういいでしょう」

 雲竜柳ととてもあうよ…お友達っていいなぁ…

 庭は荒れ放題だけど、お花は咲いてくれる。”ありがとう”

 

  ”祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の 色、 盛者必衰の理をあらは(わ)す。 おごれる人も久しからず、

 唯 春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、 偏に風の前の塵に同じ。”!

 平家物語の冒頭部分。

 先日来、人の変わりようを感じたり!小さな花々を見たり!そんな時思い浮かぶのが、「平家物語」

 謙虚でありたい…思いやりのある人でありたい…

 難しいけど、なるべく近づくよう…努力するね。

 でも、昨日も今日も、わたしにはいい日だった…

 あなた

 心配しないで…ね。

 できれば返事が欲しい…