シラタマ 紫紺ノボタン
あなた
雨が降ってます。
庭の花木たちも秋の気配を充分感じてはいただろうけど、やっぱり雨が冷たそう…
逆らえない木の葉…枝にしがみ付きながら、大揺れに揺れて…
でも、ちょっぴり、「いいなぁ…」って。しがみつく所があって…
耐えるって…やっぱりひとりで、頑張るしかないもね…
淋しさに耐え、苦しさに耐え、痛みに耐え…どんなに恨んでも…
元には戻らない…泣こうが喚こうが…「やっぱり、一人なのですから……」
千日が過ぎてようやく、気が付きました…
頭で判っていたつもりでも…それは、「つもり」だった。
なるべく迷惑かけずに、生きて行こうって勁く、自分に 誓いました…
が、この誓いは敢え無く崩れてしまいます。
もともと、自分に甘く、自分に寛大なわたしです。
断固、すべて、ひとりと言うわけにはいきません。
このことは、あなたも想像に難くないでしょう…
ときどき、ポチャって雨の滴が落ちてきます。
網戸には、雨の滴がくっ付いています。
昏いです。
「やっぱり、こんな日は嫌です」
”あ~した天気にな~れ…”