『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 秋の空はすごく優しく万遍なく光を注いでくれ”ホッコリ”した暖かさです。

2014-09-25 14:17:17 | Weblog

         

             

   あなた

 暖かくとっても穏やかな陽気に誘われまた、チョロチョロと身辺整理に勤しんでいる、わたし…

 そうはさせじ…とまた哀しい訃報です。

 あなたも知っている方です。

 次々と結界を超えて逝ってしまう…なんか虚しいです…ね。

 どう抗っても人の力が及ぶものではなく、ただ、命の儚さが身に沁み遣り切れなさでいっぱい…

 あなたが逝ったときも「夢」であってほしかった、夢なら早く醒めてほしかった。

 千日がとうに過ぎた今、ようやく現実を受け入れられる様になり、去年の退院を境に、少しずつ

 少しずつ、抜け殻の自分に優しくしてきたように思います。

 哀しい現実ですが、わたしに”与えられ”たこと…と。

 どこかでようやく、眼が覚め…人に優しさをお返し仕様と思っていた、やさきでした…

 どんな言葉も空しく通りすぎる…それも判りますが、

 悲しみを味わったものにしか、判らないこともあります…

 やっぱり長い時を刻むしかないのです。

 「淋しいでしょうけど、自分を大事にね…」て…言葉をかけました。

 でも、今の彼女にはどんな言葉も、ただの空事にしか聞こえないでしょうけど…

 秋の空はすごく優しく万遍なく光を注いでくれ”ホッコリ”した暖かさです。