『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

あるともなしの冬の風に誘われ「風花」が、ひとひら、ふた片、 舞い落ちては、儚く消えていく。

2015-12-05 12:58:35 | Weblog

                       
                                       2015-12-4-「カモミール」

    あなた

 見て……みて~

 この寒空に何を勘違いしたのでしょう

 「カモミール」がまさに、いま咲こうとしてるの…

 いくら強い花でも、無理!…

 咲いたところで冬の寒さには、勝てないよ…

 あまりの、健気さに胸がキュウ~ンって…

 勘違いは誰でもあるけど…

 「カモミール」の可憐らしさ(いじらしさ)には、

 泣きたくなるほど嬉しくって… 

 在り得ないことが起きるのが「自然」なのだと!沁みじみ思ったよ…

 あるともなしの冬の風に誘われ「風花」が、ひとひら、ふた片、

 ファッファッって、舞い落ちては、儚く消えていく。

 鈍色の空…

 でも、穏やかな冬の日。

 また、「風花」が舞ってるよ。

 泡沫の夢の様に…