『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

  ”立冬”雨降りで寒い…

2012-11-07 16:08:56 | Weblog

 

                                            

     あなた

 今日は立冬です。朝から冷たい雨が降っていて、薄暗く身体の芯まで冷え切ってしまいそう…。

 冬のはじまり…  終日降る雨…  やっぱり寂しい…。

 こんな日はズキズキと疼くような…痛さ。

 今日から冬の始まり~まだまだすることいっぱいあるのに…

 庭の木はどうなるのでしょう?…

 あなた

 どの方法がいいのか?判らない?です。

 やっぱり、わたしを一人にしたあなたが悪い…

 迎えにきてと言えば車がないと…背をむけて行ってしまった「あなた」

 今日のように、昏くて寒い日は一人が辛い…

 あなたに、逢いたい。ひとりになる?覚悟なんて!なかった…。

 一人で暮らさなければ…ならないなんて…努々思ってもみなかった。

 でも、生きなければならない…人間の”業”でしょうか?

 あなた、今日は寒い…。

 

 

 

  

 

 

 


晩秋の重い空…

2012-11-06 14:34:14 | Weblog

 

                        

      あなた

 昨日は晩秋の柔らかい日差しで、ささくれだった心の傷まで癒してしてくれていたのに…

 今日は風はないが、曇っていてどんよりと重く、今にも泣き出しそうな空模様…

 紅葉した庭木も、ひと片~また、ひと片と落ちてしまい、寒々とした姿…可哀想

 みんな削ぎ落として廻りくる春を心静かに只待っている…。 斯くありたい!と願うも…

 一歩外に出ると、涸れ落ち葉が、道路にへばりついて竹ぼうきでは、かき集める事ができない。

 大きい葉っぱを手で拾い集め乾いた所だけ箒を使って袋にいれる…

 思うように体を動かすことが出来ないので、時間はかかるけど、仕事は少々…

 体が痛い…ギシギシ悲鳴をあげている…

 あなた手伝って…助けに来て…

 何が悲しいって、中腰になって仕事をすること。

 冬を目の前にして、どうすればいいのかな?

 ”夕されば 門田の稲葉おとづれて  蘆のまろやに 秋風ぞ吹く”      大納言経信  詠み

 夕方になると、家の前にある田の稲葉を音をたてて、茅葺きの粗末な小屋に、秋風が吹き訪れることよ…。

 あなた

 寒さに負けないで…。

 

 

 

 


 ”淋しくなんかない…悲しくなんかない…”

2012-11-01 15:39:30 | Weblog

 

           

   あなた

 霜月です。あなたが好きだった「ホトトギス」が可憐に咲いてるよ…

 今年も、もう幾許もなくして終わり…淋しいね。

 たったひとり、ぼんやりと外を眺めながら、今まで過ごしてきたアレコレ!

 走馬灯のようにグルグルと頭の中を駆け巡っている。

 でも、不思議と楽しかった事だけが生き生きとして想い出される。

 ”楽しかった~”あんな事…こんな事…大きな声で笑って…でも、過ぎた事だけではない…

 「kei」って倖せ者だと…あなたの声が微かに聞こえてきたような…そんな気がしたの…

 早く杖なしで歩けるように、頑張る。

 今はゆっくりゆっくり~自分の歩幅でしか歩く事ができないけど、あなた遠くから見ていてね

 杖なしで、パッパッっと歩くから…そして、雪と格闘できるようになるから…

 淋しくなんかない!哀しくなんかない!