雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

琵琶峰の名曲(1) 民話の世界 -旅の途中№3-

2010-12-06 22:13:06 | 旅の途中(文学の散歩道)
  

 栃木県の宇都宮に向かって、真岡工業団地を抜け、
 宮原橋の交差点を左折すると、
 橋を渡る直前の鬼怒川の川べりに続く細い道の入り口に、
 『琵琶峰の名曲』なる小さな道標がある。

 道はじゃり道の細い道で、
 この先進んで行ったら行き止まりになり、
 往生するのではないかと不安になる道でした。

 ナンバープレートの外された車が数台藪の中に放置されている。

 この藪の向こう側に民家があるのだろうか、
 大きな犬が藪に囲まれた小屋の中で、怪しい訪問者の私を威嚇して吠えている。

 これより先、車を進めるには勇気がいる。
 躊躇(ちゅうちょ)して、車を止めた。

 視線の先に、
 藪に隠れて『民話・琵琶峰名曲』の碑が見捨てられたようにあった。

 写真は藪になっている崖に立って、
 暗い樹々の間から垣間見た鬼怒川の川面です。
 (宮前橋の上流の一番川幅が広い所でした)。

 ここに立つと、昔、鬼怒川が暴れ川として
 洪水のたびに川が氾濫し、付近を水浸しにして、
 村人に恐れられたその名残があり、
 ちょっとばかり不安で
 不気味な感情が湧きあがりました。

 以下に示す物語にぴったりの情景です。

               (つづく)
       次回は民話の内容を紹介します。
 
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