栃木県の宇都宮に向かって、真岡工業団地を抜け、
宮原橋の交差点を左折すると、
橋を渡る直前の鬼怒川の川べりに続く細い道の入り口に、
『琵琶峰の名曲』なる小さな道標がある。
道はじゃり道の細い道で、
この先進んで行ったら行き止まりになり、
往生するのではないかと不安になる道でした。
ナンバープレートの外された車が数台藪の中に放置されている。
この藪の向こう側に民家があるのだろうか、
大きな犬が藪に囲まれた小屋の中で、怪しい訪問者の私を威嚇して吠えている。
これより先、車を進めるには勇気がいる。
躊躇(ちゅうちょ)して、車を止めた。
視線の先に、
藪に隠れて『民話・琵琶峰名曲』の碑が見捨てられたようにあった。
写真は藪になっている崖に立って、
暗い樹々の間から垣間見た鬼怒川の川面です。
(宮前橋の上流の一番川幅が広い所でした)。
ここに立つと、昔、鬼怒川が暴れ川として
洪水のたびに川が氾濫し、付近を水浸しにして、
村人に恐れられたその名残があり、
ちょっとばかり不安で
不気味な感情が湧きあがりました。
以下に示す物語にぴったりの情景です。
(つづく)
次回は民話の内容を紹介します。
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