「ワールドWaveMorning」にはまっている。ことばは悪いが、これほど安直に世界で今、何が問題で、それぞれの国が何に関心を抱いているかについて概観出来る媒体はないと思う。いかほどの日本人がこの手の番組を見ているのかと思う。しかし、毎朝懲りもせずに見ている男がいるが、余程閑人ではないかと思われているのかもしれない。
6日朝の番組では「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、オランダ、ライデン大学での日本人研究学生の様子、昨年の東日本大震災の時、たまたま日本に滞在していた同大学の学生のコメント、特に「日本政府の対応には納得いかないこともあるが、それ以外については日本は好きだ」とNHKブリュツセル支局長、一関卓氏のインタビューに答えていたのが印象に残った。一方、ライデン大学、ボート教授は「学生が集まらないと日本研究も大学として続けられない。アニメに限らず日本からの発信を望む。」という意見が出ていた。
オランダ人、シーボルトの話は昔、教科書でも学んだ。最近の日本の学生がいかほどの興味を持ってオランダを研究しているかと思う。一方、オランダでの日本研究は400年の歴史がある。オランダは、人口1,600人の小国だが日系企業が400社ある。これにはライデン大学で日本語を学び、日本に関心が深い卒業生が支えている面があると先の一関支局長が解説していた。なんの世界でもそうだが、関心を持つ人間がいての話である。外国の動きに鼻から興味を持たない日本の若者が増えていると聞くと淋しい限りである。
アメリカABCが、アメリカ時間、明日4月6日発表予定の3月の米雇用統計発表を期待感を込めて紹介「直近の米新規失業保険申請件数が2008年7月来最低を記録した。製造業、自動車、小売りで雇用が確実に増加している。」と伝えた。当のニュースで面白かったのは、このところ雇用情勢の変化で50歳以上の特に男性の雇用が増えている、という紹介だった。雇用主がインタビューに「若者の訓練に最低8年かかる。当社は採用者の半分以上が50歳以上だ。彼らは技術もあるが、忍耐力がある。」と答えていた。いずこも同じではないかと思いながら興味深く聞いた。
6日朝放送の「モーニングサテライト」でアメリカ人経営者の話として、中国の人件費がこのところ急上昇している。中国が年率15~20%、アメリカは3%の伸びにとどまる。2015年には中国の人件費がアメリカを上回る可能性が出てきた。中国生産は最早ビズネスモデルでならない。製造業のアメリカ回帰の底流には政府の企業補助金も追い風になっていると話していた。先日もアップル社が中国での労働条件改善を迫られているとのニュースがあった。待遇改善を求める動きは、当然ハイテクipodのみに止まらない。為替レートにも関連するが、中国に対して、低賃金国のレッテルを剥がす時が近づいていることを今朝の放送は分かり易く教えている。
5日のNY証券取引所は、翌日に米雇用統計を控えて様子見の薄商いの中、NYダウは、前日比14ドル安、13,060ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」今朝6時台放送の米ブルームバーグニュ-スに出演した証券トレーダー、ケン・ポルカリ氏は「来週から始まる米企業決算を見極めたい、欧州金融不安再燃、雇用統計待ちの状態にある。イースター前日の休日GoodFridayを控えて、目立った動きがなかった。来週は活発な動きを期待している」と前向きにコメントしていた。ヨーロッパ不安を片目でにらみながらも、一証券ディ―ラ―のコメント中に、アメリカに対する自信がここへきて蘇りつつある感を受けた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、山口秀宣氏は「スペイン、イタリア国債利回りが急上昇したことを受けて安く始まったNY株式市場だったが、6日発表の米雇用統計への期待感から取引終了にかけ買い戻された。NY外国為替市場では欧州不安再燃からユーロが売られ、一時1ユーロ=107円台まであった。3月の米雇用データを注目している。」などと解説していた。
5日のNY外国為替市場では、1ドル=82.29~33円、1ユーロ=107.50~54円で取引された。NY原油(WTI)相場は、バレル1.84ドル高、103.31ドル、NY金相場はトロイオンス16.20ドル高、1,628.50ドルで取引された。特に為替市場では安全通貨としての対ユーロでの円買いが見られると為替専門家がコメントしている。どこから見ても買えない円と思うが、考えてみればそれ以上にヨーロッパの金融不安は底なし沼の如く危ないのかもしれない。
こちら日本では、はじめに原発再稼働ありきの理論付けを巡って日本政府はダッチロールを続けている。フランスF2は5日のフランス最大の原発火災事故をトップで取り上げフランス政府の関心の高さを示した。原発の傍で生活している人の不安はどこの国も同じだ。しかし、フランスには原発に限らず、地域住民の判断に大きな権限が与えられていることを5日夜7時30分放送のNHK「クロ―ズアップ現代」で知った。「民」が「主」という名ばかりの国と比べて、彼我の差は際立って大きい。(了)
6日朝の番組では「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、オランダ、ライデン大学での日本人研究学生の様子、昨年の東日本大震災の時、たまたま日本に滞在していた同大学の学生のコメント、特に「日本政府の対応には納得いかないこともあるが、それ以外については日本は好きだ」とNHKブリュツセル支局長、一関卓氏のインタビューに答えていたのが印象に残った。一方、ライデン大学、ボート教授は「学生が集まらないと日本研究も大学として続けられない。アニメに限らず日本からの発信を望む。」という意見が出ていた。
オランダ人、シーボルトの話は昔、教科書でも学んだ。最近の日本の学生がいかほどの興味を持ってオランダを研究しているかと思う。一方、オランダでの日本研究は400年の歴史がある。オランダは、人口1,600人の小国だが日系企業が400社ある。これにはライデン大学で日本語を学び、日本に関心が深い卒業生が支えている面があると先の一関支局長が解説していた。なんの世界でもそうだが、関心を持つ人間がいての話である。外国の動きに鼻から興味を持たない日本の若者が増えていると聞くと淋しい限りである。
アメリカABCが、アメリカ時間、明日4月6日発表予定の3月の米雇用統計発表を期待感を込めて紹介「直近の米新規失業保険申請件数が2008年7月来最低を記録した。製造業、自動車、小売りで雇用が確実に増加している。」と伝えた。当のニュースで面白かったのは、このところ雇用情勢の変化で50歳以上の特に男性の雇用が増えている、という紹介だった。雇用主がインタビューに「若者の訓練に最低8年かかる。当社は採用者の半分以上が50歳以上だ。彼らは技術もあるが、忍耐力がある。」と答えていた。いずこも同じではないかと思いながら興味深く聞いた。
6日朝放送の「モーニングサテライト」でアメリカ人経営者の話として、中国の人件費がこのところ急上昇している。中国が年率15~20%、アメリカは3%の伸びにとどまる。2015年には中国の人件費がアメリカを上回る可能性が出てきた。中国生産は最早ビズネスモデルでならない。製造業のアメリカ回帰の底流には政府の企業補助金も追い風になっていると話していた。先日もアップル社が中国での労働条件改善を迫られているとのニュースがあった。待遇改善を求める動きは、当然ハイテクipodのみに止まらない。為替レートにも関連するが、中国に対して、低賃金国のレッテルを剥がす時が近づいていることを今朝の放送は分かり易く教えている。
5日のNY証券取引所は、翌日に米雇用統計を控えて様子見の薄商いの中、NYダウは、前日比14ドル安、13,060ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」今朝6時台放送の米ブルームバーグニュ-スに出演した証券トレーダー、ケン・ポルカリ氏は「来週から始まる米企業決算を見極めたい、欧州金融不安再燃、雇用統計待ちの状態にある。イースター前日の休日GoodFridayを控えて、目立った動きがなかった。来週は活発な動きを期待している」と前向きにコメントしていた。ヨーロッパ不安を片目でにらみながらも、一証券ディ―ラ―のコメント中に、アメリカに対する自信がここへきて蘇りつつある感を受けた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、山口秀宣氏は「スペイン、イタリア国債利回りが急上昇したことを受けて安く始まったNY株式市場だったが、6日発表の米雇用統計への期待感から取引終了にかけ買い戻された。NY外国為替市場では欧州不安再燃からユーロが売られ、一時1ユーロ=107円台まであった。3月の米雇用データを注目している。」などと解説していた。
5日のNY外国為替市場では、1ドル=82.29~33円、1ユーロ=107.50~54円で取引された。NY原油(WTI)相場は、バレル1.84ドル高、103.31ドル、NY金相場はトロイオンス16.20ドル高、1,628.50ドルで取引された。特に為替市場では安全通貨としての対ユーロでの円買いが見られると為替専門家がコメントしている。どこから見ても買えない円と思うが、考えてみればそれ以上にヨーロッパの金融不安は底なし沼の如く危ないのかもしれない。
こちら日本では、はじめに原発再稼働ありきの理論付けを巡って日本政府はダッチロールを続けている。フランスF2は5日のフランス最大の原発火災事故をトップで取り上げフランス政府の関心の高さを示した。原発の傍で生活している人の不安はどこの国も同じだ。しかし、フランスには原発に限らず、地域住民の判断に大きな権限が与えられていることを5日夜7時30分放送のNHK「クロ―ズアップ現代」で知った。「民」が「主」という名ばかりの国と比べて、彼我の差は際立って大きい。(了)