「米4月CPIが前月比0.4%増、前年同月比4.9%増と伸び率が10か月連続で鈍化した。米債券が買われ利回りが低下、NY株が小幅反発した。6月13~14日の次回米FOMCで利上げ停止の余地が生まれた。」と10日、WSJ紙電子版が伝えた。ブルームバーグ電子版は「4月米CPIが前年同月比4.9%増と予想の5.0%増及び3月の5.0%増を下回った。CPIの3分の1を占める住宅費は前月比0.4%増、ここ1年で伸び率は最も低い。ただ、6月以降の米利上げを妨げるほどの鈍化でない。目標インフレ率2%からはほど遠い。米債務上限問題は未解決のままだ。バイデン米大統領は債務上限問題解決のメドがつかなければ5月17~19日開催のG7広島サミット欠席の可能性がある。NY市場でS&P、ナスダックは小幅上げたがダウは小幅下げた。債券が買われ、利回りが低下、ドル指数が下落、NY外為市場でドル円相場は下落した。ドル円の上値は重いと市場は見ている。」と伝えた。
10日、NY市場でダウは33,531ドル、30ドル、0.09%安、S&P500は4,137と18ポイント、0.45%高、ナスダックは12,306と126ポイント、1.04%高で取引を終えた。恐怖指数
VIXは16.94へ4.35%低下した。米10年債利回りは3.438%と0.08%低下した。NY外為市場では1ドル=134.12円、0.86%安、1ユーロ=147.31円、0.68%安、1英ポンド=169.33円、2.03%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル72.89ドル、0.45%高、北海ブレント、同76.59ドル、1.10%安で取引された。NY金はオンス2,037.20ドル、0.31%安、ビットコインは2万7,607ドル、0.13%安で取引された。
11日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①ヘンリー英王子は電話盗聴で提訴している裁判に出廷した。提訴されたニュース会社はヘンリー王子が英王室のプライバシーを暴露した罪の方がはるかに大きいと見ている。②パキスタン前首相のカーン氏が10日逮捕された。抗議デモで死傷者が出ている。」と伝えた。ドイツZDFは「難民の急増で連邦政府は受け入れ期限終了で打ち止め(ウクライナ難民は別扱い)、増加費用は全て州政府の負担となる。連邦議会で解決のメドは出ていない。②VWの10日開かれた株主総会で中国市場でVWの劣勢が厳しく問われた。VWのCEOはVWのブランド価値は持続していると抗弁した。」と伝えた。フランスF2は「①チュニジアジエルバ島のシナゴーグ発砲でフランス人一人を含む少なくとも3人が死亡した。」②フランス、ダンケルクで大規模リチウムEV電池工場(2026年操業開始)、1,000人の雇用が生まれる。フランスはEV車の自国生産で世界から大幅に後れを取っている。」と伝えた。シンガポールCNAは「インドネシアでのアセアン会議でミヤンマー軍による人道支援車両襲撃事件を協議したが結論出ず、非難声明のみを採択した。」と伝えた。韓国KBSは「ユン政権1年が経過した。若者の対策強化を公約していたが、若者1000人対象の世論調査で「評価する」が21%のみだった。評価できない要因①物価問題、②所得格差だった。死ぬまで働いても家が買えない。国民の間で資産格差が余りにも大きい。多数を占める野党と尹氏は首脳会談を一度も開いていない。」と伝えた。どうする日本。日本の若者は自身の将来を考えているのかと改めて思う、(了)