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「米経済は崖から転落した」(バフエット氏語る)(学校で教えてくれない経済学)

2009-03-10 09:15:48 | 経済学
 今朝のアメリカの経済ニュースの中では米医薬品大手のメルクが411億ドル(約4兆円)でシエリング社買収の話が大きく取り上げられていた。他の話題としては、米投資家のバフエット氏が「米国経済は崖から転落した。回復には時間がかかる」とCNNテレビのインタビューで答えていた。 

NYダウは気迷い感のなか前日比79ドル安、6,547ドルで取引を終了した。

 NHK・BS「おはよう世界」では8年間ブッシュ政権が封印していたES細胞の医療分野への活用を目的とした法案にオバマ大統領が署名したとの二ユースを紹介していた。前政権との違いを鮮明にさせる狙いがあるようだと解説していた。

2月の米失業率が8.1%に達した。米国経済が実態面で目に見えた改善を見せない。経済政策での手詰まりが目立つオバマ政権が、大統領就任後3ヶ月というハネムーン期間に国民になにか鮮明な印象を与える必要がある。そのためにお蔵入りだったES細胞が持ち出されたのなら危険だ。

NY原油(WTI)先物相場がバレル45.52ドルで取引を終了した。WSJ紙によるとウイーンで3月15日に開かれるOPEC総会で少なくとも日量150万バレルの追加減産が決まるとの思惑とドル安懸念から買い物が入ったと解説していた。

ドル安を原油相場の反発の要因に上げる論調をこのところWSJ紙は紹介するようになった。今朝の記事では原油相場をバレル40ドル台で底固めしたいとの思惑があるのかもしれない。原油相場は昨年7月に高値バレル147ドルを付けた。以降下げ続け昨年12月のバレル32ドルを底に反発後、今年に入ってからは「富士山のすそ野」よろしく40ドルに沿って延びている。

ドルに先安感が指摘される割にはドル堅調が続いている。NY外国為替市場では、日本が経常収支で13年ぶりの赤字と伝えられたあと1ドル=99円台まで円が対ドルで売られた。しかし、再び1ドル=98円台へ戻した。100円が目の前にぶら下がると引き下がる傾向が目立っている。

ドル安を材料に使う動きはNY金先物市場にも見られる。オンス1000ドルを達成したあと調整していたが900ドル丁度で一線を割らずに反発してきた。今朝のWSJ紙は「ホームランは打たないが確実に利回りを稼げる。住宅バブル崩壊で火傷した投資家が金にシフトしてきた」と紹介していた。

原油が史上最高値を更新はユーロ買いドル売りの流れに乗った。このところの金の買い手に「ドル売り」ではなく「ユーロ売り」の手口が見られるとWSJ紙は指摘している。この日のユーロ相場は1ユーロ=1.26ドル台を前後した。今のユーロ相場は「漂流」している。ユーロが自分の意志で動いているとはとても感じられない。

動物の生態を観察しているとそれぞれに特徴があって面白い。例えば猫と犬とでは飼い主に対する反応がまるで違う。犬は一貫して飼い主に忠実だ。猫は全く先が読めない。喉を鳴らして甘えるから、てっきり味方だと思うと飼い主を平気で裏切る。相場の世界は基本的に猫に近い。

ただ犬でも猫でも誰が餌をくれるご主人かどうかはよく見抜いている。犬は忠実だが、誰彼となくついていかない。ご主人が誰かということはしっかり見極めている。しかし足元の動きといえば、米FRBはなりふり構わずペーパーマネーを刷りつづけている。にもかかわらずドルを求める人が後を絶たない。

ドルが「ご主人」でないと猫がいつ気づくのか。人の命に限りがあるようにドルが未来永劫、居座り続ける保証はないであろう。原油や金がドルの反面教師である面にも目配りが必要だろう。

日本では政治献金の問題が毎日紙面をにぎわしている。一紙が取り上げれば他紙も取り上げざるを得ないのであろう。異を唱えるとつぶされる。同じように扱わないと気にくわない。

猫の好きな日本人は結構多い。それが人間の評価になると、猫の目のように変わると言ってその手の人間を遠ざける。日本のような国では協調しないと生きていけないと生まれてこのかた親から教えられて育ってきた。

学校でも家庭でも、異を唱える人を受け入れる度量の広い人を子どもの時から育てて欲しい。(了)

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