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ECB政策金利1.0%据え置き、英中央銀行0.5%据え置きプラス量的緩和拡大で危機乗り切り図る

2012-02-10 12:01:14 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


9日、ギリシャ連立与党とギリシャ政府との間で、一連の緊縮策で合意したが、今後、ギリシャ議会承認はじめEU各国の協議など多くの課題を残している。ドイツ、ショイブル財務相は、底の抜けた樽に水を注ぐようなものだと酷評した。ユンケルEU議長も今回のギリシャ政府の発表に懐疑的だと、10日朝放送の「ワールドWaveMorning」でドイツZDFの放送を紹介していた。

9日のNY株式市場は、ギリシャ合意を受けた後も大きく反応せず、前日比6ドル高、12,890ドルで取引を終えた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、呉田真二氏は「ギリシャ緊縮策合意は株価には反応しなかった。一方、NY外国為替市場では、ユーロ買いの流れが継続した。ユーロは対ドルで2ケ月来の高値、1ユーロ=1.33ドル台へ回復した。ユーロは対円でも買われ、1ユーロ=103.18~21円で取引され、つれてドルも対円で買われ、1ドル=77.67~68円で取引された。ギリシャ緊縮策は,依然として 細かい点で多くの調整余地を残しており、先行き余談を許さない」などと話していた。NY原油(WTI)はバレル1.13ドル高、99.84ドル、NY金先物相場は、トロイオンス9.70ドル高、1,739ドルで取引された。

10日朝7時20分配信のCNBC Asia Pacific電子版も「ギリシャ政府IMFおよびEUが求める具体的な条件を待たしているかどうか疑念を残している」と書いていた。ただ、ユーロが反発したこと米国10 年物国債の利回りが0.0054%上昇、2.036%を超えた。先週の米失業保険申請件数が1万5,000件減り、35万8,000件と2008年4月来最低を記録、アメリカ景気回復が確実に進んでいることを裏付けたと書いていた。

先のCNBCによれば、ECBは9日開催の理事会で政策金利1.0%を据え置きを決定、英中央銀行であるイングランド銀行は、政策金利0.5%据え置きと国債・社債買い入れ額を現行の2,750億英ポンドから500億ポンド拡大した。豪州連邦銀行も政策金利を4.5%で据え置いた。米FRBは既に2014年末までゼロ金利政策継続を決めている。

10日朝の「モーニングサテライト」に出演した堀古英司氏は「超低金利が長期間定着する。株式は値段が保証されていないリスクがある。行き過ぎたリスク懸念が株価を押し下げた。配当含めて利回りからみて株価は明らかに割安だ。長期に見ればアメリカ株の50%高があってもおかしくない」と珍しく大胆コメントしていた。

「ワールドWaveMorning」ではカタール、アルジャジ―ラ、英BBCはシリア情勢が日々深刻な事態に発展していると犠牲者の生々しい姿を映像で流していた。中国CCTVは、シリア反体制派の中国訪問を伝え「中国は反体制派との交流も並行して一貫して続け、中東地域の安定に貢献している」などと自らの立場をアッピールしていた。中国関連では香港ABCとシンガポールCNAが共に、王立軍、重慶副市長が失脚と伝え、習近平副主席に近い筋であることから、習氏の来週訪米を控えて極めてタイミングが悪いと解説していた。

その他の今朝の「ワールドWaveMorning」ニュースでは、ドイツZDFが、原発廃棄物処理場のゴアレーベンが反対デモで頓挫したと伝え、脱原発を決めたドイツが、今後は廃棄物処理場を巡って息の長い議論が予測されると伝えた。一方、フランスF2は、産業空洞化の動きとして、フランス、ルノーが、アフリカ、モロッコで34万台/年生産工場を開設した。モロッコの人件費が250ユーロとルーマニアの半額、フランスの1/3が理由だと解説していた。国際競争力はつまるところは人件費の勝負であることを改めて浮き彫りにさせた。

ECB,イングランド銀行ともに金融緩和により金融危機、不況を乗り切る姿勢を鮮明に出した。世界的なゼロ金利、金融の量的緩和は日本の専売特許でなくなった。お金じゃぶじゃぶの副作用で先々、世界の多くの人々が悩まされることになりそうだ。(了)

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