赤丸で囲んだところが炎症を起こしています
先日来られた女子大生ですが、
「これ、何ですかね!」と足を見せてくれた。
片足だけじゃなく両足、同じところに炎症反応があるのです。
一瞬、「何だろう?」と考えたのですが、「もしかしてリンゴ病?」と考え治しました。
リンゴ病とは、「伝染性紅斑」のことで、パルボウイルスB19が起こした感染症のことです。
頬が赤くなるため、別名リンゴ病といいます。
顔が赤くなる以外に、腕や足、皮膚も赤くなり、血球減少を起こすこともあります。
妊婦が感染するとお腹の赤ちゃんに悪影響が出る場合があることが分かっているので、周囲に感染者がいる妊婦は特に注意して下さい。
飛沫感染あるいは接触感染なので、マスクと手洗いを徹底すると良いでしょう。
たいていの場合は発疹が出てから伝染性紅斑に気づくのですが、発疹が出た時にはすでに感染性はなくなっていると言われています。
特に検査は行わずに症状から診断されることが多いです。
ただし、治療は有効なものがなく、予防接種もありません。
そのため、日常からのマスク着用と手洗いが非常に重要になります。
- 潜伏期間は10-20日程度といわれている
- 潜伏期間の後、両側の頬に赤い発疹が現れる
- 頬が赤くなるのがリンゴのようなので、リンゴ病とも呼ばれる
- 頬が赤くなる前に、かぜのような症状が出ることが多い
- 頬以外に、日光に当たる部分の肌(腕や脚など)に網目状の紅い発疹が出る
- 症状が全く出ない小児も多く、かぜのような症状だけで済むこともある
- 成人が感染すると、かぜや発疹に加えて、関節痛が出ることが多い
と、検索すると、このような記事が出てきます。
では、何故「リンゴ病」と考えたかと言いますと、この子は果物が好きな子でしたので、体は陰性に傾いています。
ですから、感染症は陰性体質に多く発症するので、そのように考えたのです。
そして、「感染症」なので、家族のためにも早急な対策が必要と考えられたのです。
でも、私だけで「リンゴ症」とは言えないので、もう少し様子を見ることにして、その日は帰ってもらい、翌日、お母さんにLINEをしました。
「〇〇〇ちゃんは熱は出ていませんか?」
「ん、熱はないようですよ」
「そうですか、それなら安心です」
ということで一件落着しました。