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「リスクがほとんどないように見えることが、一番のリスク?!」:野村証券のあるアナリスト談

2013-05-11 08:52:55 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


年末にかけて1ドル105円まで遮るものなしと多くのアナリストは予測している。Commerzbankはドル115円、CreditSuisseはドル120円を視野にいれた。CreditSuisseの為替ストラテジスト、AlviseMarino氏は「お前はCrazy{気が狂っている}と呼ばれていたが、今それが全くなくなった」と話した。日本の保険会社や年金ファンドがドル資産のネットの買い手に変わった。同時に日本国債を売るから益々ドル高・円安を助けている。一方、HSBCは年末ドル88円を予測している。米国経済の回復を過大に評価しているからだとHSBC為替ストラテジスト、DaraghMaher氏は話したと、10日付けのWSJ紙電子版でNicolsHong記者が書いていた。

同じくWSJ紙電子版でJessixaMead記者,NicoleHong記者連名で「ドル円相場は100円突破後も上げ続け、一時1ドル=101.90円まであった。ドルは対円のみならずユーロ、スイスフラン、英ポンド、豪ドルなどその他の通貨に対しても買われた。米国経済が回復するとの見方が背景だとCharalesSt-Anaud氏は話した。WSJ紙による14銀行調査では年末までに1ドル105円と見ている。金、土2日間開かれるG7では通貨安競争が議題に上がると見られている。」と書いていた。

11日朝6時台放送の米ブルームバーグ出演のAlixSteel記者は「ドル上昇を受けて商品相場が軒並み値下がりした。NY原油{WTI}はバレル0.4%安、96.04ドル、NY金はトロイオンス2.5%安、1,436.80ドル、特にコーンは供給増、在庫増を材料に売られた。CityBankの予測ではドル高が進むとの予測から原油、金、銅などが値下がりした。つれて豪ドル、カナダドルに代表される資源国通貨が対ドルで値下がりした。ドルがこの先強くなるとの見方が増える結果として、日本円が下げる。つれてその他通貨も下げる。一連の商品相場も下げることを改めて教えている。週末開かれているG7でも日本の政府・日銀は、日本が通貨操作して円安が進んでいるのはないこと当然のこととはいえ指摘するであろう。

11日朝7時台放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「10日NYダウは前日比35ドル高、15,118ドルで取引を終えた。米国経済の回復期待から取引終了にかけて反発に転じた。NY外国為替市場では、1ドル=101.58~65円、1ユーロ=132.04~09円で取引された。ドルは一時1ドル102円目前まで買われた。米政府支援の住宅ローン関連銀行2社の収益が大幅改善、954億ドル(約9兆6,000億円)を国に返済することを発表、米ル―財務長官は、米財政破綻期限が9月以降に延びたとの談話を発表した。来週は重要な米経済統計の発表を相次ぎ控えている。良好な米経済が確認されれば、ドル高円安が一段と進む可能性がある。」と解説していた。

あるBSの番組を見ていたら野村証券のあるアナリストが「今は、ほとんどリスクがないように見えることが一番のリスクなのかもしれない。」と話していた。正に至言であろう。(了)

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