今までの「診断即治療」の記事内容は、今後 FC2ブログ にも転載しています。
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/73/ce2e22cef17bd59d0492ac875caa2e6a.jpg?random=8e02af75b39d8ba914256b2304d33a07)
写真① ここが痛いです
昨日来られた患者さんは、からこれ10年以上当院に来られていると思います。
と言っても、近年は半年に1回ぐらいのペースです。
症状を聞くと、
「肘、特に右の肘が痛くて、左の膝も機械のペダルを踏むと痛いので、サポーターでカバーしてきたのですが、最近ではサポーターをしても痛いんです」と言う。
「肘はどこが痛いんですか?」と聞くと、
「ここが痛いんです」と橈骨頭外側辺りを指で示してくれた。(写真①)
「動かさないでも痛いんですか?」と聞くと、
「こうして拳を握っても痛いですし、雑巾を絞るようにしても痛いです」と言うので、タオルを持ってもらって、どの程度の力で痛みが出るかを確認してもらった。
タオルを持って痛みを確認させるのは、「痛みの指標」を知るためです。
そうすることで、こちら側でも、どれぐらいの力で痛みが出ているんだな、という事がわかるからです。(写真② 写真③)
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/81/86577f1083842188e539648424b170fe.jpg?random=ac2d2f6ca51296e82fed386b748b7093)
写真② グッと拳を握るだけでも痛い!
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/5c/610f37a852f2c73f1d9cee33990d3148.jpg?random=69668713d3f26027b8173cbc2c7b8d1c)
写真③ 雑巾を絞るようにすると痛い!
一か所の関節だけが痛い場合は、七星論の関節配置で考えれば簡単に答えがみつかり、簡単に経絡で治めることができます。
肘、膝の関節は七星配置で「金=肺・大腸」の関係になるので、たいていは、肺経か大腸経で治まります。
しかし、肘関節も膝関節も腰も痛いとなると、全ての関節が弱化していると診ますので、「腎は骨髄を主る」という東洋医学の考え方を取り入れたほうがいいのです。
しかし、こんなことを説明しても患者さんには理解しがたいと思い、
「関節が痛む場合は、多くは関節が狭くなったり、捻じれていたりしているからです。ですから、関節を広げてあげればその場は楽になりますよ」と言い、手技療法で橈骨と上腕骨の隙間を広げるようにしました。
そして、タオルでテストをしてもらったら、楽になったことを喜んでくれました。
しかし、これで治ったとは言えないです。
症状が軽くなっただけの話です。
あちこちの関節が痛んで、動かせないという場合は、1回で治すのは難しいです。
この方の場合は、最終的に「腎」を整えないとすぐに再発してしまうので、腎を狙うことにしたのですが、その前に頭皮鍼で腕の部位に刺鍼してテストをすることにしました。(写真④)
七星論では、髪の生え際も「水=腎・膀胱」と関連すると考えますので、腎の治療にもなります。
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/6d/e6f5679b40dacf74d7c7980213e4e6e0.jpg?random=a9e489fb8fefa70c3796b2c72fa78dca)
写真④ 頭皮鍼をしてみました
で、頭皮鍼をしてから、
「ちょっとタオルを握ってテストしてくれませんか」と言うと、タオルを握って絞り、
「あ、ちょっと軽くなりましたね」と言う。
そこで今度は、腎査穴を使うつもりで、腎と関節の関係を話してから、座位のまま腎査穴に刺鍼しました。(写真⑤)
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/96/a5e2b06e81c22f265398d826f9b86f87.jpg?random=dd36fc84083bbd5ddc83d50a1ddaad28)
写真⑤ 腎査穴への刺鍼です
すると、腎査穴の部位を探すために、腎査穴辺りを探っていたら、
「う!」と痛みのある反応を示していました。
つまり、腎に異変がある場合は、腎査穴にも異変が出ているのです。
※ 「査穴」と名付けたのは、最初は「検査穴」と呼んでいたのですが、「肝検査穴」とか「腎検査穴」とすると、なんかしっくりこないので、「検査」から「検」をはずして「査」だけ残したので、「○○査穴」という名前になりました。
腎査穴に刺鍼してから、再びタオルを持ってもらい、痛みを確認してもらいました。
「ああ、ピキッというのはなくなりましたが、痛みはまだ少し残っています」と言っていました。
では、次はどうするかということになりますが、腎臓を活性化させないと痛みは取れませんので、巨鍼を使うことにしました。
右膈兪から中髎、左脾兪から中髎までの巨鍼で、置鍼は10分。
これで腎臓が動き出すので、各関節の痛みも和らぐからです。
巨針が済んでから、再びタオルを握ってテストをしてもらったら、
「ああ、はい。ぜんぜん違いますわー」と言ってくれた。
しかし、ここまで痛みがひどくなると、根本的な治療法を考えなければなりません。
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/73/ce2e22cef17bd59d0492ac875caa2e6a.jpg?random=8e02af75b39d8ba914256b2304d33a07)
写真① ここが痛いです
昨日来られた患者さんは、からこれ10年以上当院に来られていると思います。
と言っても、近年は半年に1回ぐらいのペースです。
症状を聞くと、
「肘、特に右の肘が痛くて、左の膝も機械のペダルを踏むと痛いので、サポーターでカバーしてきたのですが、最近ではサポーターをしても痛いんです」と言う。
「肘はどこが痛いんですか?」と聞くと、
「ここが痛いんです」と橈骨頭外側辺りを指で示してくれた。(写真①)
「動かさないでも痛いんですか?」と聞くと、
「こうして拳を握っても痛いですし、雑巾を絞るようにしても痛いです」と言うので、タオルを持ってもらって、どの程度の力で痛みが出るかを確認してもらった。
タオルを持って痛みを確認させるのは、「痛みの指標」を知るためです。
そうすることで、こちら側でも、どれぐらいの力で痛みが出ているんだな、という事がわかるからです。(写真② 写真③)
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/81/86577f1083842188e539648424b170fe.jpg?random=ac2d2f6ca51296e82fed386b748b7093)
写真② グッと拳を握るだけでも痛い!
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/5c/610f37a852f2c73f1d9cee33990d3148.jpg?random=69668713d3f26027b8173cbc2c7b8d1c)
写真③ 雑巾を絞るようにすると痛い!
一か所の関節だけが痛い場合は、七星論の関節配置で考えれば簡単に答えがみつかり、簡単に経絡で治めることができます。
肘、膝の関節は七星配置で「金=肺・大腸」の関係になるので、たいていは、肺経か大腸経で治まります。
しかし、肘関節も膝関節も腰も痛いとなると、全ての関節が弱化していると診ますので、「腎は骨髄を主る」という東洋医学の考え方を取り入れたほうがいいのです。
しかし、こんなことを説明しても患者さんには理解しがたいと思い、
「関節が痛む場合は、多くは関節が狭くなったり、捻じれていたりしているからです。ですから、関節を広げてあげればその場は楽になりますよ」と言い、手技療法で橈骨と上腕骨の隙間を広げるようにしました。
そして、タオルでテストをしてもらったら、楽になったことを喜んでくれました。
しかし、これで治ったとは言えないです。
症状が軽くなっただけの話です。
あちこちの関節が痛んで、動かせないという場合は、1回で治すのは難しいです。
この方の場合は、最終的に「腎」を整えないとすぐに再発してしまうので、腎を狙うことにしたのですが、その前に頭皮鍼で腕の部位に刺鍼してテストをすることにしました。(写真④)
七星論では、髪の生え際も「水=腎・膀胱」と関連すると考えますので、腎の治療にもなります。
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/6d/e6f5679b40dacf74d7c7980213e4e6e0.jpg?random=a9e489fb8fefa70c3796b2c72fa78dca)
写真④ 頭皮鍼をしてみました
で、頭皮鍼をしてから、
「ちょっとタオルを握ってテストしてくれませんか」と言うと、タオルを握って絞り、
「あ、ちょっと軽くなりましたね」と言う。
そこで今度は、腎査穴を使うつもりで、腎と関節の関係を話してから、座位のまま腎査穴に刺鍼しました。(写真⑤)
![]( https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/96/a5e2b06e81c22f265398d826f9b86f87.jpg?random=dd36fc84083bbd5ddc83d50a1ddaad28)
写真⑤ 腎査穴への刺鍼です
すると、腎査穴の部位を探すために、腎査穴辺りを探っていたら、
「う!」と痛みのある反応を示していました。
つまり、腎に異変がある場合は、腎査穴にも異変が出ているのです。
※ 「査穴」と名付けたのは、最初は「検査穴」と呼んでいたのですが、「肝検査穴」とか「腎検査穴」とすると、なんかしっくりこないので、「検査」から「検」をはずして「査」だけ残したので、「○○査穴」という名前になりました。
腎査穴に刺鍼してから、再びタオルを持ってもらい、痛みを確認してもらいました。
「ああ、ピキッというのはなくなりましたが、痛みはまだ少し残っています」と言っていました。
では、次はどうするかということになりますが、腎臓を活性化させないと痛みは取れませんので、巨鍼を使うことにしました。
右膈兪から中髎、左脾兪から中髎までの巨鍼で、置鍼は10分。
これで腎臓が動き出すので、各関節の痛みも和らぐからです。
巨針が済んでから、再びタオルを握ってテストをしてもらったら、
「ああ、はい。ぜんぜん違いますわー」と言ってくれた。
しかし、ここまで痛みがひどくなると、根本的な治療法を考えなければなりません。