私は、すぐ原子力をやめろとは言いません。ごく近い将来やめようという考えです。
司会者がいきなり「再生エネルギー普及がなかなか進まない」というが、まだ始まったばかりだ。太陽光発電パネルにしても急速に価格が下がってきている。自然エネルギーは天候に左右される不安定な電力だと言って、送電網の改善などやるべきことを何もやらずにいるからだ。政府が原発から脱する具体的なエネルギー政策を決めれば、民間企業はしのぎを削って技術開発に取り組む。自然エネルギーで発電して電気を揚水発電に利用する(電気を貯める)とか水素を燃料とする燃料電池も開発されつつある。(いよいよ燃料電池車、発進!世界初トヨタ「ミライ」の全貌)不安定な自然エネルギーを水素のかたちで貯蔵できるのだ。
総合資源エネルギー調査会のやっている事とは、
原子力政策: 電力会社の原発事業継続へ「国支援の必要性」
◇中間整理案の一部改定案、経産省が有識者会合に示す
原発事業は建設から廃炉まで100年近くかかり、巨額の投資が必要。改定案は、2016年の電力小売り全面自由化後、電力会社が原発事業のコストを長期的に電気料金で回収できるか不透明になると指摘。「民間事業者が主体的に原子力事業を担うために必要な政策措置を講じる」ことを求めた。
政府といっても実際のエネルギー政策を牛耳っているのは、資源エネルギー庁の官僚らしい。有識者を集めた審議会で議論させてエネルギー政策をつくる。しかし、その「有識者」には、彼らに都合の良い人々が多く入っている。審議会のメンバーは実質的に官僚が決めるからだ。安倍首相も大好きな「お友達審議会」であるらしい。
総選挙“論点”は何か エネルギー政策の行方 原発再稼働と各党公約(BSフジ プライムニュース)
出演者
田中 伸男(国際エネルギー機関(IEA)元事務局長 1973年旧通産省入省)
吉岡 斉(元東京電力福島原子力発電所事故政府事故調査委員会委員
内閣府原子力委員会専門委員・経産省審議会委員も歴任 九州大学教授)
2時間の番組をコンパクトに編集してあるので、是非見ていただきたいと思います。
因みに、原油の備蓄は半年分あります。ガスも備蓄を考えれば良い。
もし突然原油が止ったらどうすると脅すは常套手段で、「安全神話」と「原発は安い神話」にとらわれて、この3年なにもしてこなかつたからだ。
再エネの固定価格買取制度に不備があれば、早く直せば良いわけだろう。
政府は何もしないで「原発再稼働」を叫ぶだけだ。これほど民意を無視する、怠惰な内閣は見たことがない。
問題の審議会:総合エネルギー調査会 多くの部会とさらにその下の分科会に細分されており、どこで何がどのように議論されているのか、経済産業大臣でもさっぱり分らないだろう。原子力安全神話を作り上げた「密室のお友達審議会」だ。
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