「テロとの戦い」の名のもとにブッシュが始めた、アフガニスタン戦争開戦からもうすぐ14年、イラク戦争開戦から12年になる。
アフガニスタン戦争では、米ブラウン大学(Brown University)の研究者は、これまでにアフガニスタンと諸外国の軍、民間人、武装勢力などの少なくとも3万3877人が死亡したと話している。米国防総省によると、米軍では1788人が死亡し、1万4342人が負傷した。としている。
アフガン戦争 NATO 戦闘地域の「後方支援」で犠牲者1031名
アフガン戦争に際しNATO諸国が集団的自衛権の発動として決めた8分野の支援は、いずれも直接の戦闘行為ではなく兵站活動、“後方支援”ばかり。が、米軍を除くNATO諸国21カ国の犠牲者は1031人にのぼっている。
イラク戦争の42日間の戦闘で,戦争中の有志連合軍の死者は 172人,イラク人死者数についての正確な統計はないが,10万人をこえると推計される。
アフガニスタン・イラクは平和になったか?
アフガニスタン情勢
【2月11日 AFP】米中央情報局(CIA)の元高官が10日、欧米各国が駐留部隊を撤退させた後のアフガニスタンは再びイスラム過激派の「聖域」になる恐れがあると警告した。
アフガニスタンの首都カブールの国際空港近くで17日、欧州連合(EU)関係者の車両を狙った自爆テロがあり、内務省報道官などによると、少なくとも英国人1人を含む3人が死亡、18人が負傷した。
アフガニスタン東部ナンガハル(Nangarhar)州ジャララバード(Jalalabad)で18日に発生し、少なくとも33人が死亡、115人が負傷した自爆攻撃について、同国のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は同日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」系のグループが犯行を認めたと明らかにした。
アフガニスタン・カブール(Kabul)で27日、英国大使館の車両がオートバイに乗った人物による自爆攻撃を受け、少なくともアフガニスタン人5人が死亡、同大使館の職員ら34人が負傷した。(AFP=時事)
イラク情勢
イラク政府軍はティクリートを取り戻し、第2の都市モスル奪還を目指している。「ただ、ティクリートの周辺はイスラム国に取り囲まれ、膠着(こうちゃく)状態にある。勢いに乗って将棋倒しのように勝つというわけにはいっていない」という。
イスラム国に洗脳されてしまった人も少なくない。スンニ派とシーア派の間で互いのリンチもある。「イスラム国をやっつけさえすればいいと思っていた人も、それだけでは解決しないことに気づき始めた。心に深い傷を負い、精神的な疲弊感が増している気がする」と懸念する。
暴力とテロのぶつかり合いが続く。鎌田氏は暴力では解決しない、憎しみの連鎖が拡大するだけだ、と最新の著書「『イスラム国』よ」(河出書房新社)でも訴える。本の印税はすべて支援活動に使う。
イラクの将来という亡霊 米国の大統領候補を苦しめるイラク・シンドローム
あなたは戦争に関心がないかもしれないが、戦争はあなたに関心を持っている――。2003年に米国主導で行われたイラク侵攻について言うなら、レオン・トロツキーによるこの言葉はまさにその通りだ。
|テロとの戦い|225,000人死亡でもアフガン、イラクに民主主義は根付かず (IPSジャパン)