白老の自然情報

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サケの遡上が続くウヨロ川・もう一つの命のドラマも始まりました

2009-11-03 23:22:14 | サケの観察
一月ぶりの投稿になります。
不器用なので一度に多くの事に力を振り分けるのが苦手です。

11月1日(日曜日)、あいにくの寒い日でしたが、数日ぶりにウヨロ川を訪れました。
前夜からの雨で、水もやや多く、産卵行動を見ることが出来るのは、少し上流の浅瀬で極わずかです。





写真中央の、藻などが除かれたきれいな砂利のところが、産卵したところです。


サケの多くは、流れの緩やかな「淵」や、岸の傍で体を休めているようです。


イレスナイ川では、数は激減しましたが孵化場へ遡上しようと懸命です。
遡上しても産卵できるところは無いのですが。


増水で、水中からサケの死骸が岸や川原に運ばれました。


懸命に遡上するサケ、尾ビレをすり減らしながら砂利を掘り産卵しいうとするサケ。
産卵を終え、産卵した場所を守って死ぬサケ。
0.5~1gの稚魚が川を下り、3~5年かけて北の海で大きくなり、生まれた川へ戻ってきました。
そして子孫を残し、全て死にます。たった一度子孫を残すために生まれてきたサケ。

人間に北太平洋の自然の恵みを与えてくれるとともに、
ホッチャレは、付近の生き物の冬の貴重な食料ともなります。

ホッチャレを狙い、カラスやトビが集まり始めました。カモメの仲間も来るでしょう。


気温が下がると、川や川原は天然の冷蔵庫になり雪解けまで保存されます。
12月末には、オオワシやオジロワシが越冬に渡ってきます。ホッチャレがあるからです。

カワガラスがしきりに飛び交っていました。ヤマベを狙っているのでしょうか?
うまく砂利で覆うことが出来なかった、サケの卵も狙っている可能性もあります。
http://www.nhk.or.jp/sawayaka/hokkaiyurapu.html



春には、カワガラス・カワセミ・アオサギなどの野鳥が稚魚を食べにやってきます。

河畔には、エゾクロウメモドキが黒い実をつけていました。



ウヨロ川ではいよいよ、もう一つの命のドラマが始まります。


萩の里自然公園に立寄ると、まだ紅葉が美しかったです。



マユミの実とセンターハウス
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