白老の自然情報

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なぜ「オオアワダチソウ」が問題なのか?(萩の里での経験)②

2019-09-07 20:19:17 | 外来種オオアワダチソウの抑制

①から読むカテゴリ外来種オオアワダチソウ抑制」

 春に地上に現れて大群落をつくる

◎葉と茎だけで、秋まで地面を覆い9月に一斉に開花 牛や馬、虫も食べないようだ。エゾシカも食べない。

春から秋まで、次々と咲く花の蜜を求めて集まる 虫たち

蝶を例に挙げてみる。

アゲハ(ナミアゲハ) アゲハチョウ科  見られる時期:6~9月 

 カラスハゲハ アゲハチョウ科   見られる時期:5~9月

共に幼虫の食草: サンショウ・キハダなどミカン科の木

ミカン科のキハダの幼樹の葉を食べる幼虫↓

 

 キアゲハ アゲハチョウ科  見られる時期:6~9月

幼虫の食草:セリ科のエゾニュウ・オオバセンキュウ、  アマニュ・ニンジン・パセリなど

 マルバトウキ、オオバセンキュウの葉を食べるキハゲハ幼虫

 

 クジャクチョウ タテハチョウ科  見られる時期:7月~越冬

幼虫の食草:イラクサ類、カラハナソウなど

 

 スジグロシロチョウ シロチョウ科  見られる時期:月5~8月 

幼虫の食草:コンロンソウ他各種のアブラナ科

 モンキチョウ  シロチョウ科   見られる時期:5~10月(3~4回発生) 

幼虫の食草:シロツメクサ、アカツメクサ、クサフジなど

 

 ツバメシジミ シジミチョウ科  見られる時期:5~8月

幼虫の食草:シロツメクサ、ツルフジバカマ

 

ルリシジミ シジミチョウ科  見られる時期5~9月(春と秋2回発生)

幼虫の食草:エゾヤマハギ、クサフジ、ミズキ、キハダ、オオイタドリなど

 

コヒョウモン ヒョウモンチョウ亜科  見られる時期:7月

幼虫の食草:オニシモツケ

 

彼ら昆虫達にとって、

 オオアワダチソウはどんな存在だろう?

 

蝶の仲間の幼虫と思われる「虫」を雛に運ぶ野鳥(写真提供 米田啓一氏)

 

 

 

  

彼ら野鳥にとって、  オオアワダチソウはどんな存在だろう?

極端な言い方をすれば「沈黙の春から夏」、秋にオオアワダチソウだけが開花。

 牛や馬も含めオオアワダチソウを食べる生き物もいない。

萩の里自然公園は、環境省が生物多様性保全上重要な里地里山に指定した。

 「生物多様性」 難しい言葉ですが、オオアワダチソウを抜きながら素人ながらいろいろ考えた。「生物多様性を維持する」という事は、「太陽光を受止め水と二酸化炭素から有機物をつくることができる植物(一次生産者)の多様性を維持する事、多様な植物が生活できる多様な環境(生態系)を維持する」ということではないだろうか?そのことが、虫や鳥や哺乳類など、人間も含めた様々な生き物の生活を支える事につながる。

 参考   大阪府のホームページ「生態系と生物多様性とは」

続き


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