朝方は雨がパラパラと降ったりしていたが、昼頃からは落ち着いた。
曇り空だったが、降ってはこない様子だったので、隙間をついて歩きに出た。
(梅の花)
コースの途中にあるお宅の菜園にある梅が綺麗に咲いていた。
ただ驚くのは、持ち主と梅の木との根性比べ。
地上から1mくらいの位置で、ほぼ幹に当たる部分は切断されている。
狙いなのか、もう枯れてもいいと思ったのか不明だが、とにかく大胆な剪定。
ところが、梅の木も根性で小さな枝を出し、花を咲かせるまでに成長している。
確か去年はこの花の咲いた枝先にメジロが来ていたのを撮した覚えがある。
取りあえず、持ち主と梅の木に拍手!
頭にポツリと滴が当たったので、一万歩未満だが速歩で帰ることにした。
(ナナちゃんその1)
着物も帯の結び方も変えたナナちゃんが出掛けたそうに立っていた。
そう言えば、この頃帯の結び方の変り身が早い。
帯の結び方にはそれぞれ名称があるのだが、私にはそこまで覚える能力はない。
二重太鼓だの、富士太鼓だのという帯結びを聞いたときは、謡曲で習った「富士太鼓」を咄嗟に想起した。
太鼓の名手の「浅間」と「富士」の争いの果てに死んだ富士の妻が、肩身の富士の衣装を着て敵の太鼓を打つというお話。
芸事でも何でも、理想と現実はかなりギャップがあることを知れということか。
そう言えば、私の謡曲も句も現実を知ってサッパリだし、相方の着付けも現実を認識した雰囲気。
何事も程ほどが、長生きの秘訣のようだが・・・さて。
ナナちゃんも出掛けたい様子だが、春は名のみで寒いので雛飾りでも見て貰うことに・・。
子供達も、みな巣立って押し入れで長い眠りについていたが、引っ張り出してナナちゃんと眺めることにした。
ささやかな雛飾りだが、何となく部屋の中が暖かくなった気がしたから効果はあったのかも。
ここに、白酒があれば更に暖かさが倍加することに気がついた。
どちらかと言えば、同じ白色なら濁り酒の方がいいかな。
「悪知恵は絞らないのにヒョイと出る」・・・しろ猫